不思議だな「大錯覚展」 図形や立体70点 ボートレース大村で9月3日まで

「大錯覚展」に訪れた親子連れら=大村市、ボートレース大村

 目を疑う立体錯視の作品が集まった「大錯覚展」が14日、長崎県大村市玖島1丁目のボートレース大村イベントホールで開幕した。訪れた人たちは物の大きさや形、色が実際とは違って感じられる不思議な世界を体験している。9月3日まで。
 市ボートレース企業局主催、長崎新聞社共催。作品は錯覚の国際大会で優勝経験がある数理工学博士、杉原厚吉氏が製作した。同規模の展覧会は県内初。
 会場には不思議な作品約70点がずらり。一方からは四角に、反対側からは丸に見える立体や、実物と鏡に映った姿が違って見える図形などが並んだ。全ての物が90度傾いた部屋では、まるで無重力空間にいるかのような写真が撮れる。家族連れなどがだまし絵をいろいろな角度から眺めたり、大型の作品の上を歩いたりして楽しんでいる。
 夏休みに親の実家に来ている福岡県飯塚市の西田海惺君(12)は会場に置かれた「揺れる橋」が印象に残った。橋は動いていないのに、模様などの影響で「(橋を渡ると)実際に揺れている感じがした。すごいと思った」と話した。
 午前10時に開場し、14~20日は午後5時まで、21日~9月3日は午後6時まで。無料。ただし、レース開催日には入場料(大人100円)が必要な場合がある。

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