被災した旧庁舎の遺物、初公開 大槌で15日まで、写真返還会も

解体された旧役場庁舎にあった大時計などが並ぶ会場

 大槌町は15日まで、同町末広町のおしゃっちで、東日本大震災で被災し、2019年に解体した旧役場庁舎にあった大時計やはしごなどの遺物を展示している。一般公開は初めて。津波で流出した写真の返還会も併せて実施している。

 震災から12年5カ月が経過し、伝承意識の醸成へつなげようとお盆の帰省シーズンに合わせて企画。旧庁舎の正面入り口に掲げられていた直径90センチほどの大時計のほか、職員が津波襲来時に屋上へ逃げるために使った鉄ばしごなど4点を展示する。

 午前9時~午後5時。問い合わせは町協働地域づくり推進課震災伝承推進班(0193.42.8718)へ。

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