「歴史を作りたい」デビュー25周年のクワイエット・ストームが思い描く未来

デビュー25周年を迎えた外国人レスラーのクワイエット・ストーム(アメリカ合衆国・ニューヨーク州出身)がプロレスTODAY編集部に来社。

1998年9月16日、ニューヨークでの対アメージング・レッド戦でデビューし、日本のプロレスに魅了され、日本定着後は数多くの団体を渡り歩き「歴史を作りたい」と語るクワイエット・ストーム。

日本マット界を闊歩する“剛腕”クワイエット・ストームに、デビュー25周年の振返り、腕回り53cmを誇る強靭な肉体、現在の主要な参戦マットであるGLEATや大阪プロレス、そして今後の目標を聞いてみた。

①デビュー25周年

※クワイエット・ストーム選手FBより

――ストーム選手についてはずいぶん前から観てきているのですが、今回プロレスTODAY初登場と言う事でよろしくお願いいたします。ストーム選手が親日家で日本が大好きだっていうのも伝わってきていましたし、やっぱりプロレスに対する愛情がファンの皆さんにも伝わってると思います。

ありがとう。嬉しい。

――そして、もうデビュー25周年ですね。

25年ね、早い。

――振り返るとやっぱり早いですか?

うん。早い。25年経ったとは思えない。

――思えないぐらい?

思えない。

――それだけプロレスを無我夢中で楽しみながらやってたっていうことですね。

ああ、そうだね。すごい、今でも同じ。もしかしてもっと楽しいかもしれないよ。

――そうですか。

うん。すごい、めちゃめちゃエンジョイしてるよ。

――なぜ25周年、ここまで頑張ってこれたんでしょうか?

もうプロレスが大好きやね、私。プロレスしかない私。

――もうプロレスが大好きすぎて?

もう8歳からプロレス見てて。もうずっと8歳から今まで本当に毎日ぐらいプロレスのことを考えてた。そのぐらい。

②少年時代のプロレスとの出会い

――すごいですね。8歳の時はどういうプロレスとの出会いだったんですか?

そうね。おばちゃんの家に泊まってて、で、テレビチャンネルを変えて、たまたまのWWEで、そのころWWF、たまたま何か映ってて。Ultimate Worrior 知ってますか?

――アルティメット・ウォリアーですね。僕も大好きです。

アルティメット・ウォリアーね。ホーガンを助けるのシーンだったのね。それで、プロレスラーになりたいと思って。

――アルティメット・ウォリアーに憧れて?

そう。その時から。

――確かにアルティメット・ウォリアーはホーガンの次のヒーローとしても、すごくかっこよかったですね。

そう。めっちゃかっこよかった。今でも好き。

――じゃあ、その時にストーム少年はプロレスに惚れちゃったわけですね。

そうそう。その時にもう本当にその日からもう「プロレスラーになるよ」と自分で決めた。

――すごいですね。今でもやっぱり憧れのプロレスラーというのはアルティメット・ウォリアーですか?

そうね。子供の時はすごい憧れたけど、レスラーになって何かいろんな選手見て、小橋とか。

――小橋建太さんですね。

サスケとか。すごいいろんな選手が好きになった。

――エニタイムフィットネス等々力、たまに行かれてるらしいですね。

よく行ってますよ。

――小橋さんからも聞きました。

昔、ノアの所属で有明に住んでた時にたまたま道場泊まってて、噂で「小橋が毎朝8時ぐらいに練習してるよ」と聞いてて。「わっ、ヤバイ、俺も早く起きて一緒にお願いします」って(笑)

――朝8時ですか?

そう。結構早かったその時。多分みんな合同練習始まる前なんか小橋が来てた。

――めちゃくちゃ早いですね。

めっちゃ早かった。

――朝食ちょっと食べてから来るんですかね。

そうそうそう。ギリギリ有明が終わるまでもちょっとやってた。

③日本で同じ時を過ごした仲間

――ニューヨークでデビューしてからもう25周年じゃないですか。

そう。

――振り返ったらあっという間だったと思いますけど。

うん。

――もう思い出もいっぱいあるでしょう?

そうね。たくさん。たくさんある。

――今とかだったら新日に行ったザック・セイバーJr.とか。

ああ、ザック。そうね。ノアの時ね。有明。

――シェイン・ヘイストとか。

シェインとマイキー。うん。あと今WWEにいるジョナ。

――みんなあの時代を一緒に駆け抜けたメンバーが、今でもこうやって同じように日本でみんなが活躍してるっていうのはどうですか?

うん。素晴らしい。

――ホントに素晴らしいですね。

素晴らしい。そうそう。なかなか会ってないけど、たまにSNSで結果とか見たら、「あ、新日本にいる。すごいね。嬉しい」

――ストーム選手はノア時代は元々ジュニアでもやってましたし、今はヘビーになって体重の増減のコントロールが、僕から見たらよくそんなできるなと思うけど。

そうね。実は私、ヘビー級なるつもりじゃなかったのね。

――元々なる気はなかったんですか。

うん。なるつもりじゃなかったけど、たまたま何か身体どんどん大きくなって大きくなって。で、多分ノアにちょうど入った時で何か、「今度のヘビー級、グローバル・リーグ参戦しますか?」とか聞かれて。「あ、じゃあ、ヘビー級になる」その時から。あまり考えたことない。

――でも当時、ジュニア王座へ挑戦する際に原田大輔選手から一回何か言われてた時ありましたよね。

そうね。そうね。

――体重的にジュニアじゃないだろうっていう(笑)

そうね。あんまり、体重とかあんまり、一応身長がすごい低かったから、ずっとジュニアのままかなと思ってたら。

――あんまり気にしなかったんですね。

はい。全然気にしてなかった(笑)

――それで原田選手から指摘されて、「あれ?」みたいな。

そうそう。一回なんか体重測ってた、挑戦する前に。ギリギリ90…98キロで。

――危なかったですね。

危なかった。その日は(食事を)食べてないです。

――全然食べずに計量したと。

そうそう。

➡次ページへ続く(強靭な肉体づくり・日本のプロレスに興味を抱き来日

④強靭な肉体づくり(腕回り53cmを誇る厚い肉体)

――プロフェッショナルとしての身体作り。そしてこの一番凄いストロングポイントの53センチのアーム。

ストロングポイント!

――これはもう凄いですよ。どうやってその上腕二頭筋を鍛え上げたんですか?

それも、実際は普通に身体を鍛えたんだけど。腕はそんな目指してないの実際は。

――元々目指してなくて?

元々、普通に。でもみんな周りの人たちが「わあ、腕すごい、腕すごい」とかっていうの、「そうかなあ?」ってあんまり考えたことない。どんどん大きくなって、「ああ、やっぱ腕はセールスポイントだね」と思って、その時から頑張って太くなった。

――本当に肉体改造をバリバリやられて、そしてプロレスのヘビー級でも頑丈な身体になりましたね。

そうね。

――だから誰とやっても潰れない身体になったと思うんですよね。

うん。頑張らないと。

――これはどういうトレーニングですか?

そうね。みんな重いと思うんだけど、持ち上げるけど。実際はバイセプス(二頭筋)は割と小さいの筋肉なので、あんまり重くしたら良くないので。割と軽いやつで200回とか300回とか。

※インタビュアーの山口総監督と腕の太さを比べても倍以上

――軽いやつでそれだけやるんですか?

そうそう。

――そっちの方が効くんですか?

そっちの方がベスト思う。

――それは何か巻いてやってます?バンドとか。

いや、何もない。

――もうこのままやるんですか。

そうそう。で、もちろん他の運動とかもやって、それも効く。腕ちょっと別の胸とか肩とか。肩はなんかいろんな形で動けるけど、腕はこれしか(色んな動きが)できないから。いろんな種目をやっても無駄だと思うんだけど。休憩とかは無駄だと思うんだけど。ただ、もう同じ事ばっかりから、同じことばかりやって結構一番ベストね。

――みんな憧れてると思います。

そうね。よく言われる、街歩いても。「なんでこんなのできる?何してるか?」とか。

――プロレスやってるよって。

そうね。言うしかないね。英語の先生とかを(笑)

――ちょっと英語の先生にこんな腕は必要ないですよね(笑)

⑤日本のプロレスに興味を抱き来日

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――日本で暮らしながら試合もいっぱいこなして、そのうち仲良くなった日本人選手の中には火野裕士選手もいらっしゃいます。

そうね。20年ぐらいなる。

――今もやっぱり連絡結構取り合って?

そうね。

――日本のプロレスっていうのは実際ご自身でやってみてどうでした?

もう、すごい”ドリームカムトゥルー”な感じでずっとプロレスデビューして、ずっと日本に行きたかった。14歳でデビューして、その時から日本のプロレス観て「ああ、やっぱり日本でプロレスしたいね」と思った。

――そうですか。それは誰と誰のどういう試合を見て?

日本のプロレス一番好きな試合は、小橋と菊池対カンナム・エクスプレス。

――カンナム・エクスプレスですね。ダグ・ファーナスとダニー・クロファット。懐かしい。

そう。あれすごい試合だった。今でも思い出す。

――確かにあれはすごい試合でしたね。

あれすごかった。で、「うわー、めっちゃ行きたいね!」。

――当時はアメリカに住んでて、日本のその映像っていうのはVHSみたいなので見たんですか?

VHSね。何かその時代はカセットビデオテープ。tape trailerという、このDVD…インディーとか、インディー大会で売ってたとか。売店で。

――それでたまたま買った?

そうそう。

――すごい偶然ですね。

すごいいい試合。All Japan best of main eventsだった。

――それでもう日本のプロレスっていうのに結構ハマったんですか?

そう。めっちゃ好きだった。みちのくプロレスとか。FMWとか結構見てた。

――じゃあアメリカのプロレスも好きだけど、日本のプロレスに触れてみたいっていう気持ちの方が強かったんですか?

そう。レスラーになってからはもうやっぱり日本のプロレスが一番好きになった。

――それはやっぱり自分の身体に合うというか?

身体に合うというか、ファイトスタイルがすごい好きだった。あとお客さんのあの反応すごい好き。アメリカとは全然違う。

――違いますよね。

全然違う。「あ、こっちの方が好き」って思ってた。

――そうですか。でもそういう風に思ってくれるのは、やっぱり日本のマスコミとしてはすごく嬉しいですよ。

ああ、本当に?

――本当。そういう風に言ってくれるとすごく嬉しいし、日本のファンにストーム選手は愛されてると思うんです。

そうなの?

――キャラクターもそうだし、まっすぐなファイトスタイルで身体をぶつけて戦うのはすごく日本人好みですよね。ファンから愛されてるレスラー。それは団体が変わっても、どこに行ってもストーム選手のことをやっぱり多くの人が受け入れてると思います。

だったらいい。だったら嬉しい。

➡次ページへ続く(25周年を迎えて印象深い出来事・参戦した団体

⑥25周年を迎えて印象深い出来事

――25周年と一口で言っても、もう相当いろんなことがありましたけども、何か思い出深い出来事ってありますか。

それはたくさんあるね。たくさん、たくさんあるね。いろんな団体行ってとか。よく確認してないけど、多分日本の中で外国人プロレスラーとしてほぼ全部の団体に参戦したことがある。

――すごい。

新日本とかノアとか全日とか。

――3団体のメジャー参戦はもちろんですが、それ以外の地方団体などにも参戦していて凄い数の団体に参戦していますね。

多分、他はいないと思う。それがグッドメモリアルね。

――確かに。

いろんなところ。みちのくとか出てとか、みちのくからノアとか、全日1回出て、新日本も1回出てとか。

――大日本プロレスでも一騎当千で、準優勝しましたよね?

あれもすごいグッドメモリーね。一騎当千の時ね。ちょうどノア退団して、で、次の試合は大日本の一騎当千になって。で、もう決勝まで行って。

――ノアを退団後すぐに結果を出していて、素晴らしい活躍です。

コロナがちょうど始まった時でね。もう大会も全部中止になって。だけど準優勝できたことはすごいめちゃくちゃいい思い出。

⑦参戦した団体について

――それだけ長くいろんな団体を見れて、すごいいい思い出にもなったと思いますけど。各団体それぞれ色が違うでしょ?

そうね。それが好きなの。大日本はこのスタイルとか、GLEATはこのスタイルとか。みちのくこのスタイルだった、KAIENTAI-DOJOとか、そういうのが好きなの。合わせるとか。

――各団体の色に合わせていくコツみたいなのは何かあるんですか?

何だろうね。そのときでインスピレーションが出るね。

――もうインスピレーションで「じゃあ、ちょっと今日こういう風にしてみよう」みたいな?

そうね。そのときにね。

――団体側の期待もきちんと応えてくれるから多分そういう風にみんな呼ぶんでしょうね。

だったら嬉しい。

➡次ページ(GLEATでの25周年記念試合を終えて)へ続く

⑧GLEATでの25周年記念試合を終えて

『GLEAT VER.MEGA』
◆日時:2023年8月4日(金)開場:17:30 開始:18:30
◆会場:両国国技館

▼第3試合 G PROWRESTLING【6人タッグマッチ】
クワイエット・ストーム プロレスラー25周年記念スペシャルマッチ
クワイエット・ストーム〇&KAZMA SAKMOTO&船木誠勝
vs
TAKAみちのく&火野裕士&鬼塚一聖×
8分32秒 ラリアット→片エビ固め

©GLEAT

――今、主要のリングと言うとGLEATと大阪プロレスがありますね

そう。それ一番多いよね。今やってるのはね。

――あとはフリーとしていろんな団体にも参戦されてます。

うん。

――この間の25周年の記念試合をGLEATの両国大会で出来たことはいかがですか?

あんな大きいところで私の25周年まさかやると思ってなかった。

――メモリアルマッチですよ。

メモリアルマッチで、まさかあのGLEATでやると思ってなかった。私はまだフリーなので所属でもないし。そのすごい素晴らしいことをやってくれる、もうすごい幸せでした。

©GLEAT

――僕もGLEATでストーム選手の25周年やってくれるんだなと思ったのが、ちょっとすごいなと思いました。やっぱりさすが鈴木社長ですね。

いや、すごい鈴木社長一番。

――ナイスハート。

そう。すごい、めっちゃくちゃいい人だよ。素晴らしい。プロレスを愛されてる。愛。ラブ、プロレスラブね。鈴木社長ね。だからGLEATは今すごくうまくできてる。

――GLEATは今、勢いがすごくありますね。

そうそう。

――2年ちょっとで両国大会に進出したっていうのはすごいなと思いました。

そうそう。なかなかセンスがいいね。

――25周年記念試合を組んでもらってご自身的にはどうでした?

まずは25周年試合やるって思ったんだけど、メンバーも知らなかった私。

――知らなかった?

知らなかった。結構、サプライズで。鈴木のサプライズね。みんなと一緒で分かったから。「TAKA、TAKA is Coming」

――それはびっくりしたでしょ?

びっくりですよ。

――びっくりしますよね。TAKAさんとは久しぶりですか?

そうね。久しぶりね。久しぶり。一回、ノアの時に鈴木軍。それ以外にない。

――鈴木軍で、向こうはヒールでノア軍団でやってましたからね。

そうそう。

――でも懐かしいですね。そういう風に思うと。

懐かしいね。いろんなことありました。

――それだけストーム選手が各団体に参戦して、いろんなところに歴史がやっぱりありますよね。

そうね。元々、私のイメージというか目的は、一つの団体でずっと引退まで続けようと思ってたけど、なかなかそれできなくて。でも結果的にすごい良かったんじゃないと。本当は昔のプロレスみたい、川田利明なんてずっと全日本の選手だったね。太陽ケアとかずっと全日とか。俺もずっと同じ団体でななかなかできなかった。

――なかなか時代の変革期と言うか、今はそういう時代じゃなくなってボーダレスに結構なってきましたよね。

そうだね。そうそう。

――それでも日本に来てこれだけ長く日本のファンに愛されてる選手っていう意味ではストーム選手は本当すごいですよ。

ありがとう。

➡次ページへ続く(大阪プロレスへの参戦・現在の住まい大阪はニューヨークに似てる)

⑨大阪プロレスへの参戦

――そういう意味では大阪プロレスもある意味もう一つのホームになってきてるかなっていう感じですよね。

そうだね。そう。帰ってきましたね。大阪プロレス。

――どうですか?久しぶりの新しくなった大阪プロレスになりましたけれども。

そうね。大阪プロレスもすごいどんどんイベントを増やしてとか。大阪プロレスは大阪の心がすごいね。笑いとか入れてとか。大阪の名物とか。あれは良かった。私は大阪プロレスの時代、ノアに入る前2年おったのね、その2年もすごい楽しかった。大阪プロレスチャンピオンになって、初の外国人だったからすごいいい思い出。

――懐かしいいい思い出ですね。

そうそう。

――でも当時、原田選手や小峠選手とか、結構先輩たちといろいろと大変だったっていうことがありましたけども。

そうそう。大変だったけど、でもそれこそ楽しかった。

――コンディションをキープするのはどうですか。

コンディションはもう今、20代より今の方が元気いいと思う。

――それは何故ですか?

なんかいろいろ分かってきたの。身体の練習とか、こっちの方がいい、こっちの方がダメとか。よく身体も作るんだけど、鏡のためにじゃなくて、試合するためにも鏡のルックスのためにも含めてそれで練習してる。

――自分の身体のあり方みたいなのがすごく分かるようになってきたって感じですか。

そう。分かるようになったし、試合の感覚もこのリングとかどっちの方が、今日はちょっと疲れてるからこっちの方がいいか、こっちのほうがケガしないようにずっと同じペースで結構今のほうがベストと思うので。私のイメージは何かプロレスはすごい難しい、商売が難しいのスポーツなのね。で、野球とかベースボールとバスケットボールとかとちょっと違うなのね。やっぱりピークのは30後半ぐらいだと思うねプロレスはね。20代より30代はみんなどんどん分かってくると思うんだけど。

――やっぱりそれだけプロレスは奥が深い。

そう。若い時はもちろんすごい動けるんだけど、30代とか10年以上経ったらちょっと分かってくる。結構すごい難しいスポーツ。

――もう引退しましたけど武藤敬司選手とか今で言うとスティング選手なんかも、あの年齢でもチャンピオンになったりするじゃないですか。

そう、そう。

――だからやっぱりファンの声援がある以上は、そういうニーズも含めてやっぱり出てくるんでしょうね。

そうそう。やっぱ何年やって何か最後、最後の方が分かるかもしれない。WWEの選手はみんな40代、トップの選手は大体40代結構多いので。ああ、やっぱそうなんだなと思う。

――プロレスの場合はキャリアも重ねて上手くなっていくし、ファンもだんだん裾野が広がっていくと思うんですよね。

そうそう。

――そういう意味ではプロレスっていうのは、35ぐらいから45ぐらいが本当にピークなんじゃないかってよく言われるんですよね。

そう。ピークと思うんだけどね。他のスポーツと比べたらあんまりよくないねと思うね。プロレスちょっと別のスポーツ。

――やっぱり別ですよね。

全然別。そう。

⑩現在の住まい大阪はニューヨークに似てる

――現在住んでる大阪は実際に暮らしてみてどうですか?

大阪は最高のところ。なかなか離れないのですよ。

――今、暮らしみて何年でしたっけ。

今は何年?11年ぐらい。

――日本でいろんなところで暮らした中で大阪が一番お好きですか?

一番いいよね。何か分かんないけど、私にニューヨークで生まれたのね。ちょっと何か似てるところが。

――ニューヨークと似てるんですか?

何か分からないけど、何か似てる。

――僕は大阪出身ですけど、ニューヨークは行ったことないから全然知らないんですけど。

そうね。何だろうね。もしかして人。人、何でも言えるタイプ。大阪はね。街で声、聞かれるとか、知らないのに。ちょっとニューヨークっぽいかなって。

――ニューヨークもそんな感じなんですか?

そうね。なんか。

――フランクな感じで仲のいい感じに。

そうね。場所によるんだけど、私生まれたところでそんな感じでした。

――じゃあやっぱり大阪の街が自分に合ってるなっていう?

そうそうそう。ちょっと合ってる。ちょっと何か、ちょっとうるさいって感じ。

――賑やかですね。

そうそうそう。

――楽しくワイワイしてますもんね。

そうそう。ちょっとうるさいが好き。スーパー玉出とかね。

――スーパー玉出ね。安いですよね。

昔、スーパー玉出の上に住んでた。

――そうなんですか。

そう。で、大阪プロレスの試合の前、昼ぐらい大きい大会出る前で、いつも安い安い安いスーパー玉出、スーパー玉出、あの下から聞こえる声とか(笑)

――それで買いに行こうと思った?

そうそう。スーパー玉出。

➡次ページへ続く(今後の活動目標)

⑪今後の活動目標

――これからストーム選手が目指したいところっていうのは、いかがですか?

そうね目指したいのは、25年やってもなかなかトップまで行ってはないねと思うんだけど。ちょっとトップに行ってみたいね。ベルト持っていたりとか、メインまでずっと続けたいとか。それはプロとして目指さないとダメなのと思うんだけどね。最後までしっかり頑張らないとと思います。

――今だったら大阪プロレスのベルトもそうだし、GLEATの至宝G-REX。

そう。G-REX。

――他の団体のベルトもかっさらってほしいですね。

そうそう。結構、歴史が作りたいの私は。初の外国人とか初の何人とか。クワイエット・ストームがこのベルトとりましたとか。G-REXはまだ外国人は取ったことないので、それも目指してます。

――確かにG-REXもチャンスはありそうです。そして今、バルクオーケストラを含めていろんな流れがありますよね。

そう。

――バルクのメンバーとの関係はいかがですか?

※クワイエット・ストーム選手FBより

みんな最高。

――みんな元気ありますね。

みんな最高。すごいめっちゃいいいいチームになった。雰囲気が今すごい。

――バルクのチームはそれぞれが素晴らしい肉体と筋肉を保持してます。

そうそう。筋肉とパッションと。

――そう。みんなエネルギーがすごい。

エネルギーがすごいね。

――身体からエネルギーが発散してますね。

ずっと最初から最後までハイテンション。

――一緒にやってて楽しいですか?

めっちゃ楽しい。最高。みんな最高。

――ストーム選手も今後は各団体でシングル王座の頂点を目指してトップを取りに行くと?

そうね。今度は大阪プロレスのベルト挑戦するんだけど。実際は9年ぶり、もしとったら9年ぶりのシングルベルトになる。今までずっとノアの時タッグ取ったりとか、あとゼロワン2回、火野とインターコンチネンタル取ってだから、ちょっとビッグチャンス。9年ぶりのシングルベルトだね。ノアの時1回も挑戦したことないね。ヘビー級のベルトね。

――そうですね。あの時まだチャンスがなかったですけどね。

そう。全然チャンスなかったね。だから、今チャンス。

――今、日本のプロレス団体がボーダーレスになってきて、どんどんチャンスが広がってくる可能性があるんじゃないかなと思います。その時にストーム選手の鍛え抜かれた剛腕でいろんな選手をなぎ倒してチャンピオンになっていってほしいですね。

そうね。楽しみ。すごい。

――日本を愛してくれる、そして大阪を愛してくれるストーム選手なので、プロレスTODAYでもどんどん応援していきたいと思います!

ありがとうございます。これからも頑張ります!

――ありがとうございました。

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

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