台風7号の接近により、東海地方は14日夜から三重県南部を中心に、雨や風の影響を強く受けています。これまでの各地の様子を振り返ります。
14日午後9時ごろに暴風域に入った三重県尾鷲市。
15日午前2時過ぎには最大瞬間風速37.9メートルを観測しました。
15日午前6時ごろに撮影した尾鷲港の映像からは、係留されていた船が強風にあおられ大きく傾いている様子が確認できます。
その約30分後には船は海の中に沈み、ほとんど姿を消しました。
気象庁によりますと、台風7号は15日午前5時前に和歌山県の潮岬付近に上陸しました。
このため、東海3県でも暴風、土砂災害、低い土地への浸水、河川の氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけられました。
三重県や愛知県を中心に断続的に激しい雨が降り続いています。
また、台風7号の影響で停電が発生。
14日夜、CBCテレビの取材班が宿泊した三重県熊野市のホテルでは水道水をくみ上げるためのポンプが停止し断水が続きました。
そして一夜明けると、さらに被害の状況が見えてきました。
熊野市ではシャッターやバス停の標識、そして建物の外壁までも飛ばされ、あちこちに散乱。
また、伊勢市駅前では14日から激しく降り続いた雨で道路は冠水した状態に。
さらに建設現場では敷地を取り囲んでいた壁と足場が崩れ落ちていた他、国道23号では道路脇の木がなぎ倒された状態に。
一方、愛知県ではほとんどの地域で暴風警報が出されました。
ゆっくりと紀伊半島を北上している台風7号。
新幹線も名古屋から岡山までは終日計画運休となり、東京方面は通常の3分の1に本数を大幅に減らして運行することに。
お盆の帰省や行楽に大きな影響を与えました。
東海地方では15日夜にかけて、線状降水帯が発生する恐れも。
風のピークは15日夜9時ごろまでと見られますが、16日の午前中を中心に激しい雨が残りそうです。