20日に札幌競馬場で行われる第59回札幌記念(GII、芝2000m)のデータを紹介する。
2走前の大阪杯でGI初制覇のジャックドール、クイーンエリザベス2世カップ2着のプログノーシス、2021年のダービー馬シャフリヤール、ドバイターフ2着のダノンベルーガらがスタンバイ。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
■軸は前走GI組も、注意が必要なローテあり
過去10年、最多3勝を挙げているのは前走・函館記念組。しかし昨年は同レース1着のハヤヤッコが10着と惨敗。2021年は前走2着のアイスバブルが7着に沈むなど、5年連続で馬券に絡んでいない。今年はヤマニンサルバムとユニコーンライオンが該当するが、函館記念10着以下からの好走はこれまでなく、データ上消しの判断でいい。
札幌記念の過去10年「前走ローテ」
・函館記念【3.2.2.32】 勝7.7%、連12.8%、複17.9%
・安田記念【2.2.1.4】 勝22.2%、連44.4%、複55.6%
・オークス【2.0.0.0】 勝・連・複100%
・目黒記念【1.1.0.7】 勝11.1%、連・複22.2%
・大阪杯【1.0.1.4】勝・連16.7%、複33.3%
・エプソムC 【1.0.0.2】 勝・連・複33.3%
・宝塚記念【0.3.2.5】 勝0.0%、連30.0%、複50.0%
・QE2世C【0.1.0.1】 勝0.0%、連・複50.0%
・ジャパンC【0.1.0.1】 勝0.0%、連・複50.0%
・ドバイシーマC【0.0.1.3】 勝・連0.0%、複25.0%
・鳴尾記念【0.0.1.3】勝・連0.0%、複25.0%
・日本ダービー【0.0.1.4】勝・連0.0%、複20.0%
・天皇賞・春【0.0.1.2】勝・連0.0%、複33.3%
次点では前走・安田記念組が2勝を挙げている。2021、22年と安田記念組は不在だったが、20年は前走4着のノームコアが札幌記念を制覇。前走・安田記念組が1頭も馬券に絡まなかったのは2017年の一度のみで、複勝率も55.6%と半数以上が馬券内に好走している。今回該当するジャックドールは堅軸か。
前走クラス別に見ると、GI組【5.6.6.24】、GII組【1.1.0.10】、GIII組【4.2.3.53】で、GIとGIII組が上位を独占。しかし前走・GIII組を見ると、2018年以降で馬券内に好走したのは21年のペルシアンナイトのみ。最近は不振にあえいでいる。
一方でGI組は2013、15年以外、必ず1頭以上は馬券内に好走。特に前走5着以内だった場合は【4.4.2.9】で勝率21.1%、複勝率52.6%を記録しており、このデータに該当する馬は中心視していい。ただし、海外GI組は【0.1.1.9】と本領を発揮できておらず、今回該当するウインマリリン、シャフリヤール、ダノンベルーガ、プログノーシスら4頭は割り引く必要となる。
文●SPREAD編集部