【札幌記念/脚質傾向】プログノーシスら差しに“黄信号” 4角7番手以下は過去10年「わずか1勝」

20日に札幌競馬場で行われる第59回札幌記念(GII、芝2000m)のデータを紹介する。

2走前の大阪杯でGI初制覇のジャックドール、クイーンエリザベス2世カップ2着のプログノーシス、2021年のダービー馬シャフリヤール、ドバイターフ2着のダノンベルーガらがスタンバイ。

ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。

■4角5番手以内が中心

過去10年、逃げ【3.1.0.8】、先行【2.2.5.27】、差し【4.4.3.38】、追込【1.3.2.41】。差しは約半数の11頭が馬券に絡んでいるものの、複勝率は22.4%と先行より低い。追込を見ても1着1回と2着1回はマクリによるもので、比較的前が有利な傾向となっている。

昨年も好位追走のジャックドールが、逃げたパンサラッサとの追い比べを制し、3着には3番手追走のウインマリリンが入線。後方待機から上がり3F最速の36秒6で迫ったハヤヤッコは10着と惨敗した。

上がり3F1位が【2.7.3.2】という結果を見ても、後方待機から直線一気で勝ち切るのは厳しい。前走・クイーンエリザベス2世Cを除く7鞍で6度の上がり最速を記録しているプログノーシス、近2走で後方待機の競馬が続くシャフリヤールは位置取りがカギを握る。

4角位置を見ると5番手以内は【7.5.5.40】、7番手以下にポジションを落とすと【1.5.5.69】までアベレージは下がる。4角3番手以内は【5.2.3.29】。今年は同型馬が揃ったが、それでも昨年の覇者ジャックドールが上位人気の中では信頼が置ける。機動力のあるウインマリリンヒシイグアスソーヴァリアントも面白い。

文●SPREAD編集部

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