トランプ氏、4度目起訴 南部州の集計作業介入

トランプ前米大統領(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】米南部ジョージア州の大陪審は14日、2020年大統領選の敗北結果を覆そうともくろみ、同州の票集計作業に介入したとして、トランプ前大統領(77)を州法違反の罪で起訴した。検察が発表した。別事件で米大統領経験者として初めて刑事責任を問われた3月以降、4度目の起訴。

 20年大統領選の結果を認めない前大統領の支持者らが連邦議会を襲撃した21年1月の事件を巡っても、今月1日に起訴されたばかりで、24年大統領選で返り咲きを狙う中、波紋を広げそうだ。

 記者会見したジョージア州フルトン郡のファニ・ウィリス地方検事は、前大統領の弁護士を務めたジュリアーニ元ニューヨーク市長ら18人も起訴されたことを明らかにし、19人に「25日までに出頭する機会を与える」と述べた。

 大統領選ではジョージア州で民主党候補だったバイデン氏に1万1779票差で敗北。前大統領は結果判明後の21年1月、同州の選挙管理を担う州務長官に電話し「1万1780票を探し出したい」と迫ったことが通話記録で明らかになっている。

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