100年前のゴールとボールを復元へ W杯期間中、那覇市首里で「バスケ100年祭」 クラウドファンディングで費用募る

 沖縄バスケットボール情報誌「アウトナンバー」はFIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)2023の沖縄市開催に合わせ「沖縄バスケットボール100年祭」を那覇市首里で開催する。25日~9月3日のW杯期間中、首里高生や県立芸術大の学生らと連携し100年前のバスケットゴールとボールの復元や首里の街歩きイベントなどを実施する。費用100万円をクラウドファンディング(CF)で募る。

 沖縄のバスケ史に詳しい県立芸大の張本文昭教授によると、100年前の1923年8月に体育教員の玉城亀壽(きじゅう)=沖縄戦で死去=が島尻で競技バスケを紹介したのが、沖縄のバスケの始まりとされる。

 100年の節目に合わせ、アウトナンバーは高校生や大学生らと連携し、当時のゴールやボールを復元し、バスケにゆかりのある首里の街歩き「バスケゆんたく城下町散歩」などのイベントを企画している。会場やスタッフらに必要な費用をCFサイト「キャンプファイヤー」で募っている。検索は「沖縄バスケットボール100年祭」。アウトナンバーGMの金谷康平さんは「バスケの沖縄上陸100年を皆さんと一緒に祝うとともに先人たちがつないできた沖縄バスケの歴史やかつての日常に思いをはせたい。ぜひ応援をお願いしたい」と支援を呼びかけた。(梅田正覚)

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