学びの形、多様に…全日制進学率、9割下回る 定時制、通信制への進学者が増加 今春の埼玉県内中学卒業者

埼玉県内の中学卒業者、全日制進学率9割下回る

 埼玉県教育局は10日、2023年3月に県内中学校、義務教育学校、特別支援学校中学部を卒業した生徒の進路状況調査の速報値を発表した。中学校卒業者の高校進学率(高等専門学校、特別支援学校高等部含む)は99.0%で、前年度から0.1ポイント低下した。

 同局教育政策課によると、県内中学校の卒業者総数は前年度比53人増の6万2813人、高校などへの進学者は同9人増の6万2195人。全日制高校には5万6359人(県内5万1620人、県外4739人)が進学し、卒業者総数89.7%を占めた。全日制進学率が90%を下回るのは1988年以来、35年ぶり。

 定時制高校には前年度比75人増の1042人、通信制高校には同573人増の4020人が進学した。就職者総数は同21人減の70人で、卒業者総数総数に占める割合は0.1%となり、過去最低値と同率だった。

 義務教育学校の卒業者総数は24人で、全員が高校などへ進学し、県内特別支援学校中学部を卒業した生徒は578人で、575人が進学した。

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