戦没者を追悼、平和祈る 岡山県護国神社 遺族ら60人参列

目を閉じ、戦没者を追悼する参列者

 岡山市中区奥市の岡山県護国神社で15日、「終戦の詔書奉戴日本興隆祈願祭」(同神社など主催)が行われ、遺族ら約60人が戦没者を追悼し、平和への祈りをささげた。

 遺族の代表者らが玉串を奉納。78年前の昭和天皇の玉音放送が流され、参列者は起立してこうべを垂れ、静かに目を閉じた。

 叔父が太平洋戦争末期にフィリピン・ルソン島で亡くなったという女性(55)=同市北区=は「多くの尊い犠牲の上に現在の平和があることを、毎年この日になると強く感じる。将来を担う若い世代にも伝えていきたい」と話していた。

 夜には、境内に約千個のちょうちんを掲げ、戦没者を慰霊する「萬燈(まんとう)みたま祭」もあった。

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