百名山の登山客癒やす「足水場」…大野市の荒島岳中出登山口に設置 湧き水引き住民が清掃

冷たい湧水に足を浸して疲れを癒やす登山客=8月6日、福井県大野市蕨生

 福井県内唯一の日本百名山、大野市の荒島岳(1523メートル)の中出(なかんで)コース登山口にある同市蕨生(わらびょう)の中出駐車場の一角に、湧き水で足を冷やす“足水場”が設置されており、登山客らの癒やしの場となっている。

 足水場は幅120センチ、奥行き40センチ、深さ20センチほどの木製で、ベンチが併設されている。地元の蕨生区自治会が2012年から毎年5~10月に水場「名水治足(じそく)」を設置。近くの湧き水を引いている。住民が清掃作業を行っているほか、駐車場の周囲にはサルビアや日々草など210株を植えたプランターも設けている。

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 水場では、汗をかいた登山客が多く立ち寄り「涼しいね」などと話しながら、足の疲れを癒やしている。岐阜市から訪れた女性(63)は「山中は日が照っていて暑かった。冷たい水は快適で、疲れを忘れる心地よさ」と話していた。

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