終戦から78年を迎えた8月15日、愛媛県松山市内で県主催の戦没者追悼式が行われました。
参列した遺族からは、高齢化で戦争の記憶を伝える活動が厳しくなっているという声が聞かれました。
県主催の追悼式は、去年まで新型コロナの影響で参列者を大幅に制限していましたが、今年は制限をなくして行われました。
式辞で中村知事は、「8月15日が我が国の平和の原点であることを胸に刻み、恒久平和への思いを新たにします」と追悼の言葉を述べました。
続いて、遺族を代表し、父親が鹿児島県の徳之島沖で戦死した松山市の白石世津子さんが平和の尊さを次の世代に伝えることの重要性を訴えました。
(遺族代表 白石世津子さん)
「悔しいことや辛いことも多くありましたが、母の苦労を思うとき、口には出せず父さえいてくれればと何度思ったことでしょう。遺児も高齢になり活動も厳しくなってまいりましたが、私達には先人達の思いを忘れず、次世代の子どもや子孫に語り伝える使命がある」
愛媛県内の関係者は、4万5000人余りで、参列者は犠牲者を偲ぶと共に恒久平和を願っていました。