CGは一切なし?実写版『バービー』可愛いすぎる“移動シーン”の裏側を大公開「ぶっ飛んだ世界にしたかった」

『バービー』©︎2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

世界で最も有名なファッションドールである“バービー”を映画化した『バービー』が、ついに8月11日(金)より待望の日本公開がスタートし、『君たちはどう生きるか』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』など年間のTOP10の興行収入を記録している大作がひしめく中、週末の興行収入は3日間で1.9億を突破(190,939,600円/動員126,916人)、堂々の1位を記録した。興行収入の構成比率において東京ではなんと、2023年に公開されたワーナー・ブラザース映画作品の平均の200%を記録しており、トレンドに敏感な若年層の動員を中心に息の長い興行になりそうだ。

このたび、お気に入りシーンに挙げる観客も多い、バービーランドと人間界を行き来する際の可愛すぎる“移動シーン”のメイキング映像が特別公開された。

全世界興収は1700億円を突破!

8月13日(現地時間)の時点で、全世界累計興行収入は12億ドル(約1728億円)を突破。公開からわずか17日で10億ドルに到達し、『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』(19日で到達)を抜いて、ワーナー・ブラザース映画史上最速のペースとなった。今年公開作の全世界累計興行収入ランキングでは2位にランクインし、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(14億ドル)の記録も目前に迫っており、全世界で驚異的な大記録を打ち立てている。(※数字は全て BoxOfficeMojo 参考)

世界中で一時塗料が不足するほど“ピンク尽くし”で作られた巨大セットや、アカデミー賞衣装デザイン賞受賞デザイナーが手掛ける衣装の数々など、こだわり抜かれたビジュアルや世界観でも話題沸騰。メガホンを取ったのは、本作で女性監督作品として史上No.1の興行成績を達成したグレタ・ガーウィグ。

なお、映画『バービー』関連商品の完売も続出している。映画版のドールは、発売から10日足らずでメーカー在庫ほぼ完売となり、OPIが発売したバービーとケンをイメージした9色のネイル商品は、7月1日に発売し約1か月で完売、アパレル商品も絶好調で、ZARA(ザラ)は発売後約1か月、Crocs(クロックス)のコラボ商品は発売後約2週間で完売するなど、映画以外でも大ヒットとなっている。コラボレーション雑貨を多く取り扱うPLAZA(プラザ)では、全店舗での大型プロモーションを行い、商品は予測より120%の売れ行きで、プロモーション第2弾の開催を願う声が後を絶たない状況となり、日本中もピンク一色になっている。

「移動シーンの撮影は、最高に満足のいくものだった」

どんな自分にでもなれる完璧で“夢”のような毎日が続く「バービーランド」で暮らすバービーとボーイフレンド(?)のケン。ある日突然身体に異変を感じたバービーは、原因を探るためケンと共に“悩みのつきない”人間の世界へ。

「移動シーンの撮影は、最高に満足のいくものだった」とグレタ監督も確かな手応えを明かしているシーン。2つの世界を行き来する際には、バービーの愛車であるピンクのコルベットを始め、船、キャンピングカー、自転車、スノーモービル、ロケットなどさまざまな移動手段が使われる。

船に乗る時はセーラー服、ロケットに乗る時は宇宙服といったように、乗り物が変わるたびに背景やバービーたちの衣装がチェンジ。「箱ごとにシーンが入っているの。バービーとケンにシーンを通過させて、次の箱のシーンに行くというようにしたかった」とグレタ監督が語るように、ひとつひとつのシーンがそれぞれ美しい絵画のように映し出されている。

これらのシーンではCGを使わず、演劇の舞台表現を参考に、セットと舞台装置を用いて撮影を実施した。たとえば水の上をボートで進むシーンでは、布にセロハンを貼って水のきらめきを表現したり、背景の絵はスタッフが実際にロープを引っ張って動かしたりと、マーゴット・ロビーも撮影の裏側を説明しながら思わず笑ってしまうほど、その作業はどこまでもアナログだ。ケン役として本シーンにも登場したライアン・ゴズリングは、「昔の無声映画の表現方法を使っていた。カレル・ゼマン監督作品のようだ」とアニメ・特撮の巨匠の名前を出しながら興奮気味に撮影を振り返っている。

ほかにも映像には、こだわりのセットの中で楽しそうに撮影に臨むマーゴットやライアンの貴重な姿や、人間世界でのバービーの持ち主サーシャ役のアリアナ・グリーンブラット、バービーを生み出したマテル社のCEO役のウィル・フェレル、本作の美術を担当したのサラ・グリーンウッド(『アンナ・カレーニナ』『美女と野獣』など)のコメントも登場。映像の中でグレタ監督が、「映画『バービー』の舞台は大胆かつ繊細に、ぶっ飛んだ世界にしたかった。観る人にはただ楽しんでもらいたい!」と語るように、本作には観客を楽しませる要素がふんだんに詰まっている。

完璧な“バービーランド”から人間の世界へ足を踏み入れたバービーとケン。そこでの出会いを通して気づいた、“完璧”より大切なものとは?そして、バービーの最後の選択とは—?

『バービー』は大ヒット上映中

マーゴット・ロビー主演『ドリームランド』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2023年9月放送

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