「全く予想していなかった…」 将棋の藤井聡太七冠が小学生記者から聞かれた質問とは? 史上初の“八冠”となるか 王位戦第4局が佐賀県で始まる 

史上初の八冠へ前進となるか。将棋の藤井聡太七冠が防衛に王手をかけた大一番、王位戦七番勝負第4局が佐賀県で始まりました。

開幕から3連勝で防衛に王手をかけた藤井七冠が迎える王位戦七番勝負第4局は、佐賀県嬉野市で先手の佐々木大地七段から始まりました。

(藤井聡太七冠)
「佐々木七段は非常に先手番の勝率が高いので、大変な戦いになると思っている。ただ本局に向けて序盤でおくれを取らないように準備をしてきたつもりなので、16日はしっかり考えて指していきたい」

8月4日、8大タイトルで残る「王座」への挑戦を決めた藤井七冠は、史上初の全八冠制覇の可能性があり、「王位」防衛はその絶対条件です。

大一番の舞台は、2万坪の広大な敷地を誇る嬉野温泉和多屋別荘。総檜造りの対局室は、佐賀鍋島藩の別邸を移築した特別貴賓室です。

実は、ここではおととしに王位戦が行われるはずでした。しかし、直前の記録的な豪雨で大浴場が浸水するなどの被害が出たため会場は大阪に変更。そして、去年も開催地として選ばれたものの、挑戦者の豊島将之九段が新型コロナに感染したため開催されず。今回、3度目の正直でようやく実現した和多屋別荘での王位戦です。

おもてなしムードが高まる嬉野対局で、藤井七冠が選んだ勝負めしは「角煮御膳」嬉野名物の湯豆腐もセットです。そして、おやつは午前が「佐賀まんまるカステラ」とお茶の名産地でもある地元の特選煎茶。午後はお茶をつかった「モンブラン」でした。

地元の子ども達も注目する王位戦。14日は小学生が記者になって藤井七冠を直撃!

(子ども記者)
「私は人見知りをしますが、藤井七冠は小学生の頃人見知りをしていましたか?」
(藤井聡太七冠)
「私自身、今もそうだが子どもの時も人見知りをする性格だった。ただ将棋を通して友達も増えたし、その中でいろいろ楽しいコミュニケーションもできたと思っているので、共通の好きなことを見つけられると楽しく学校でも過ごせるのかなと思う」

将棋では、先を読む能力がAIを越える藤井七冠ですが…

(主催者)
「子ども記者はいかがでした?」
(藤井聡太七冠)
「まったく予想していなかった…」

藤井七冠が王位4連覇で八冠へ弾みをつけるか、佐々木七段が1勝を返すか。持ち時間はそれぞれ8時間で、王位戦第4局は16日夜には決着する見込みです。

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