福井県に台風接近、50人が避難 8月16日も特急サンダーバード、しらさぎ午前運休

台風7号の影響で人通りが少ないJR福井駅西口=8月15日午後3時40分ごろ、福井県福井市中央1丁目

 台風7号は15日夕方から夜遅くにかけて福井県内に最接近した。同日午後6時時点で福井市を除く16市町が避難所を開設し、計約50人が身を寄せた。JR北陸線は特急サンダーバードと特急しらさぎが終日運休となり、えちぜん鉄道と福井鉄道も最終電車を大幅に繰り上げるなど交通機関は混乱した。JRは16日も北陸線などで計画運休する。

 福井地方気象台によると、15日は嶺南を中心にまとまった雨となり、1時間降水量は敦賀市で夜に25.0ミリの強い雨を観測した。最大風速(最大瞬間風速)は小浜市で13.1メートル(20.4メートル)、敦賀市で11.9メートル(24.2メートル)など。

⇒【最新】公共交通機関の運行状況

 おおい町は同日午後3時半に佐分利、名田庄地区に高齢者等避難を発令。同6時現在、3人が避難している。

 JR西日本金沢支社によると、15日は北陸線の両特急を終日運休したほか、小浜線は始発から一部運休した後、午前9時ごろから最終まで全て運転を取りやめた。越美北線は午後6時ごろから最終まで運休した。両特急は16日も始発から午前中を中心に上下計29本の運転を取りやめる。金沢-敦賀間では午後1時ごろまで臨時特急ダイナスターを4往復運転する。小浜線は午後3時ごろまで運休する。

 えちぜん鉄道、福井鉄道は15日、各方面行きの最終電車を午後5時ごろまでに順次繰り上げた。16日は安全確認ができ次第運行する予定で、福井鉄道は午前9時ごろの開始を見込む。

 同気象台によると、16日は雨、風ともに次第に弱まる見込み。同日午後6時までの24時間降水量は多い所で嶺北150ミリ、嶺南120ミリの予報。嶺南西部では16日夕方にかけ警報級の高潮となる恐れがある。

© 株式会社福井新聞社