1958年はポップミュージックの当たり年!マドンナ、プリンス、マイケル・ジャクソン!  8月16日はマドンナの誕生日!

プリンス、マドンナ、マイケル・ジャクソン、この3人は同い年!

よく農作物や果物の収穫の多い年を “当たり年” と言うが、人間にも当てはまることがある。例えば、サッカーでは1972年が当たり年で、リバウド、ジネディーヌ・ジダン、パベル・ネドベド、ルイス・フィーゴの4人のバロンドール(Ballon d'Or、欧州年間最優秀選手)受賞者がこの年に生まれている。

そして、ポップミュージックの世界で当たり年と言えば、1958年をおいて他にはないだろう。何しろ、この年の6月7日にプリンスが、8月16日にマドンナが、そして8月29日にはマイケル・ジャクソンが生まれたのだ。

この3人が同じ年の夏に(しかも全員が米国中西部で)生まれたのは、単なる偶然として片付けてしまっては勿体ない気もする。いずれにしても、もはや健在なのはマドンナだけになってしまった訳で、そのことだけでも彼女が偉大だと言っていいんじゃないかと思う。

米CBS「カープール・カラオケ」で魅せたマドンナのサービス精神

そんなマドンナが2016年、満を持して「カープール・カラオケ」にやって来た。日本でもTVのワイドショーなどで取り上げられていたから、彼女にニュースバリューがあるということなのだろう。

映像の中で彼女は、「ヴォーグ」でヴォーギング(腕を中心に指先まで使った早い動きやポージングで色っぽく魅せるダンス)、「ビッチ・アイム・マドンナ」でトワーク(お尻を激しく動かすヒップホップのダンス)を披露したかと思えば、「ドント・クライ・フォー・ミー・アルゼンチーナ」をアカペラで歌ったりと、サービス精神旺盛な一面を見(魅)せてくれている。中でも、僕にとって最も印象に残った… というか、懐かしかったのが「パパ・ドント・プリーチ」だ。

バッサリとショートカット、新しいイメージの「パパ・ドント・プリーチ」

「パパ・ドント・プリーチ」は、サードアルバム『トゥルー・ブルー』からのセカンドシングルで、彼女にとって4曲目の全米No.1である。シンセサイザーの重厚なストリングス音源が緊張感を漂わせ、チョッパー(今で言うところのスラップ)風のシンセベースがかなり利いている。ちなみに、このイントロは、ABBA の「アズ・グッド・アズ・ニュー」からインスパイアされたらしい。

当時は、ヘアスタイルと歌詞も大いに話題になった。ビデオクリップの中の彼女はバッサリとショートカットに変わっていたし、歌っていた内容も、未成年未婚女性の妊娠・出産という米国社会が抱える問題をクローズアップしたものだったからだ。

この曲から、前作『ライク・ア・ヴァージン』で定着した(下手すれば下品な)セクシー路線に加えて、少しずつインテリとか、社会派といったイメージが彼女に付いてきたような気がするし、彼女のキャリアにとってもターニングポイントだったのではないかと思う。

あっ、この曲がレベッカの「MOON」に似てるというツッコミは、今日は “なし” ということで。

Song Data
■ Papa Don’t Preach / Madonna
■ 作詞・作曲:Brian Elliot, Madonna
■ プロデュース:Madonna, Stephen Bray
■ 発売:1986年6月11日

Billboard(Album)
■ Billboard:1986年8月16日 全米1位Album Data
■ True Blue / Madonna
■ Billboard:1986年8月16日 全米1位

※2017年6月7日、2018年6月11日、2020年6月11日に掲載された記事を再アップデート

カタリベ: 中川肇

アナタにおすすめのコラムマドンナのアルバムで最も売れた「トゥルー・ブルー」ギネス世界記録にも認定!

[▶ マドンナの記事一覧はこちら!]( https://reminder.top/artist?artist_id=1866109&artist_t=1&artist_c=m )

80年代の音楽エンターテインメントにまつわるオリジナルコラムを毎日配信! 誰もが無料で参加できるウェブサイト ▶Re:minder はこちらです!

© Reminder LLC