身近にいるのどんなカメ? スマホで生息調査、協力を

カメについての調査協力を呼びかける日本自然保護協会のチラシ

 身近な水辺にいるカメは在来種? 外来種? 全国に生息するカメの種類を把握しようと、日本自然保護協会が広く調査への協力を呼びかけている。9月30日までの期間内に見つけたカメをスマートフォンで撮影して投稿すれば誰でも参加できる。

 国内には主に固有種「ニホンイシガメ」、在来種「クサガメ」「ニホンスッポン」のほか、外来種「ミシシッピアカミミガメ」「ホクベイカミツキガメ」「ワニガメ」が生息している。

 日本自然保護協会は、過去にもカメの生息調査をし、いずれも6割超を占めたのはアカミミガメだった。環境省によると、1950年代に米国からペット用に持ち込まれた後、野外に捨てられるなどして大繁殖。在来のカメや水生昆虫の脅威となっている。

 参加するには、アプリ「Biome」をインストールし、アプリ内で写真を撮ると人工知能(AI)が種名の候補を提示。見つけた場所や、カメが何をしていたかなどを「観察メモ」に書き込んで投稿する。ペットや水族館で飼育されているカメは対象外。11月末に特設サイトで結果を公表する。

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