沖縄捨て石は絶対に許さない、と赤嶺衆院議員

 衆院沖縄一区選出の赤嶺政賢議員は12日、街頭演説し、沖縄・南西諸島へのミサイル配備はアメリカの先制攻撃戦略に日本が組み込まれてしまうとの危機感を示したうえで「沖縄を捨て石にするのは絶対に許さない」と沖縄・南西諸島へのミサイル配備に反対を訴えた。

 「沖縄が捨て石」との発言の背景には78年前の戦争で沖縄が戦場になった際の軍対応が象徴しているのだろう。太平洋戦争末期1945年4月、米軍が沖縄に上陸。沖縄戦で日本軍が住民に対したのは住民を守るものではなかった。「天皇の軍隊」として『国体』(天皇制)護持が全てであったよう。

当時の証言録や日本軍関係著書では、壕に避難の住民に「みんな死んでもいい。兵隊は1人でも死んだらどうするか。聞かなければ殺すぞ」と日本刀を抜き、住民に壕を出るよう強制したとの証言録や米軍が壕に近寄る気配に日本軍が壕内に避難住民の幼児の鳴き声で気づかれるのを恐れ殺害した、渡嘉敷村や座間味村など複数の地域では軍隊長が住民に集団自殺を強制した証言も残る。沖縄県民の心に深い傷を残し続けている背景には「沖縄を捨て石にした」との思いがあることを本土の我々は認識しておくことが大切だ。15日は78回目の『終戦記念日』。日中戦争、太平洋戦争、反省の機会にしたいものだ。(編集担当:森高龍二)

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