ハワイ山火事、広がる支援 被災地域の海で遊泳に非難も

米ハワイ・マウイ島でボートから救援物資を運ぶボランティアの人たち=12日(AP=共同)

 【カフルイ(マウイ島)共同】米ハワイ・マウイ島の山火事で、被災者支援の動きが広がっている。アマゾン・コム創業者のジェフ・ベゾス氏と婚約者は基金に1億ドル(約145億円)の拠出を表明。クラウドファンディングにも多額の資金が集まった。一方、行方不明者の捜索が続く被災地では海でレジャーを楽しむ人たちがいるとして非難の声が上がっている。

 ハワイ州のグリーン知事によると、山火事ではこれまでに101人の死亡が確認された。CNNテレビが伝えた。連絡がつかない人も約1300人に上っており、捜索や所在確認が続けられている。

 米メディアによると、クラウドファンディングの「ゴーファンドミー」には14日時点で約100カ国の約17万5千人から計2200万ドル以上の資金が集まった。マウイ島でも住民らが援助物資をボートなどで被災地に届ける草の根支援の輪が広がっている。

 一方、NBCニュースは14日、遺体収容が続く被災地周辺の海でシュノーケリングをしている人たちが目撃され、不満を訴える声が出ていると伝えた。

ボートに援助物資を載せ、山火事で被害があった地域に向かう人たち=15日、米ハワイ・マウイ島(共同)

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