中国の住宅価格、49都市で下落 経済低迷、不動産不振

北京市内の建設現場=4月(ロイター=共同)

 【北京共同】中国国家統計局が16日発表した7月の新築住宅価格指数は、主要70都市のうち49都市で前月と比べ下落した。下落の都市数は前月から11都市増えた。経済活動低迷で不動産市場の不振が深刻化しており、中国恒大集団のほか、碧桂園など多くの大手不動産会社の経営危機につながっている。

 直轄市の天津市のほか、南部の経済都市である広東省広州市や同省深セン市などでも下がった。上昇は20都市で、1都市が横ばいだった。

 習近平指導部は新型コロナウイルス禍後の不動産市場回復の鈍さを受けて、開発事業者への金融支援の延長などを打ち出しているが、即効性は低いとの指摘も出ている。

© 一般社団法人共同通信社