終戦から78年 平和を祈る戦没者追悼式典

終戦から78年となった8月15日、政府や東京都が主催する戦没者追悼式が相次いで行われました。遺族らは戦没者を悼み、戦争の惨禍が繰り返されないよう、平和を祈りました。

政府が主催した全国戦没者追悼式では、正午の時報に合わせて参列者が黙とうを捧げました。そして天皇陛下が、平和を願うお言葉を述べられました。

天皇陛下:「全国民とともに世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」

厚生労働省によりますと、式典は新型コロナの感染防止のため、今年も規模を縮小して開かれ、今回は、台風による交通機関などへの影響で10の府県からの遺族が参列を見送りました。

また、文京区では東京都による追悼式が開かれ、都内の遺族代表として戦争で父親を亡くした藤井政孝さん(81歳)が涙ながらに、思いを語りました。

藤井さん:「過酷な戦場で、父はおそらく飢えに苦しみながら亡くなったものだと思います。なんの遺品も帰って来ませんでした」

父親の無念の思いを打ち明けた藤井さん。願うのは、戦争のない世の中です。

藤井さん:「戦争は二度と起こしてはなりません。恒久平和が我々の願いであります」

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