フジテレビ系列で放送中のアニメ『ONE PIECE』(ワンピース)。8月13日(日)には1072話「ふざけた能力!躍動するギア5」が放映。ついに発現した“ギア5”の自由すぎる戦いっぷりでカイドウを翻弄するルフィの姿が描かれ、臨場感たっぷりかつカートゥーン風の作画に視聴者から驚きの声が。
また、田中真弓さんらの感情を揺さぶる声優陣の演技と音楽がその凄みを伝えました。SNSの感想とともに、話題になった点を振り返ります。
※記事の特性上、内容に触れています。
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超作画に原作ファンから歓声「キター!」空島編のオマージュも?
今話では「この世で最もふざけた能力」と称されるのも納得の、自由すぎる“ギア5”の戦闘スタイルをたっぷり楽しむことができました。
よく動き、表情や声色、自身の形までもころころ変わり、飛び出す新技は子どもが考えたかのような、はたまた初期のころに回帰したようなネーミングにと、奔放さも原作以上に強調されていたように思います。
なかでも、龍型のカイドウを鷲掴みものすごい速さで縄跳びにする“ゴムゴムの縄跳び”には「キター!」「1番見たかったぞゴムゴムの縄跳び」と原作ファンからも歓声が。
アニメならではの超速の躍動に「何重跳びしてんだろこれw」「ふざけた能力ってわかりやすくていい」「思ってた以上に殺す気満々だったな」「ゴムゴムの縄跳びほんますこ」とX(旧Twitter)での実況ポストも盛り上がっていました。
また、「ゴムゴムの巨人」直前には「空島編」のオマージュと思しきルフィのシルエットも登場。“ギア5”覚醒の正体ともいえる太陽の神ニカが空島と関係しているという考察もあるなかでの空島オマージュ演出はどこか意味深でした。
そんなめまぐるしいルフィの姿に「見ていて楽しい」という声も多く見られましたが、当のルフィもかなり楽しそう。
笑顔で技をお披露目したり、その技名も四皇戦とは思えない脱力感で「どうしよっかな〜」と考えていたり。自由極まるこの姿こそ、ルフィが思い描く海賊王なのかもしれません。
まるで神…!「上がれ心臓の音」演出に絶賛。ウタ役・名塚佳織も感動
“ギア5”の登場により、作画、演出、BGMなどの巧妙さがさらなるレベルアップを遂げている昨今のアニメ『ワンピース』。
今話でとくに作画や演出の妙に注目したいシーンは、一度力を使い果たしヨボヨボに老けてしまったルフィが「上がれ心臓の音…!!」と自分を鼓舞し“ギア5”の姿へ戻ってゆく一連の流れ。
アニメではオリジナルの演出が加えられ、描き込まれた線でぬるぬる動く作画に秀逸なエフェクトやBGM、ルフィの感情の動きが伝わる田中真弓さんの演技が合わさり、ファンの胸をさらに震わすシーンへと昇華されていました。
弱々しい声が少しずつハリを増し、モモ、玉、錦えもん、ペドロと“友達”の名を呼びながら凄みを帯びていくくだりには思わず涙した人も多いのでは?
その後、ワノ国編最初のオープニングテーマであった『OVER THE TOP』が流れるのも興奮ポイントでした。
視聴者からは「熱すぎ」「演出も作画も秀逸過ぎて観てて鳥肌」「作画神…もうそれ以上だ」「美しすぎてひれ伏す」「最高潮にかっけぇ」「ルフィさんドイケ過ぎた。無理」「真弓さんの演技…やば…名前を呼んでるだけで涙出た」「田中真弓の演技力どうなってんだよ…」などこのシーンを興奮気味に語る感想が続々。
また、2022年の映画『ONE PIECE FILM RED』ウタ役の名塚佳織さんからも「作画、カット割り、テンポ、音楽、効果音、声…毎回全てが素晴らしい」「作品全体から常に愛を感じる…(中略)本当…素晴らしいチーム」と絶賛コメントが。今回も「神回」と冠するにふさわしい回となりました。
キッドとローの“トムジェリ化”も見逃せない!
カートゥーンアニメのような描写でも“ギア5”ルフィを堪能できた今話でしたが、ルフィだけではなく他キャラの目玉も飛び出す“トムとジェリー化”が描かれたのも見どころのひとつ。
特にクールに話をしていたキッドとローという2枚目キャラの目玉も飛び出す、容赦ないギャグ展開。ボロボロになりながらも対抗心は忘れず煽り合う2人には「一生大人げない喧嘩してて」「こんな時まで喧嘩し始めるローとキッド好きだわ」といった声も。
さながらゾロとサンジのような“仲良く喧嘩”するライバルたちは、いつでもオタク心をくすぐりますね。
(執筆:まりも)
■ゾクッ…アニメ『ワンピース』ルフィの“ギア5”に狂気を感じた「なんか怖いよ」「ラスボス説ある」【1071話】https://numan.tokyo/feature/qmrin9b5/