剣道で南部女子が近畿3位 中学総体、和歌山

 第72回近畿中学校総合体育大会(近畿中学校体育連盟、近畿各府県教育委員会など主催)の剣道競技が8日、和歌山県白浜町の町立総合体育館であり、女子団体の部で南部中学校(みなべ町)が3位に入った。同校の剣道女子が近畿の団体で入賞するのは初めて。間近に迫る全国総体に向けて弾みをつけた。

 女子団体には近畿2府4県から代表12チームが出場。4ブロックに分かれて予選のリーグ戦をした後、決勝トーナメントで争った。

 南部は香芝(奈良)と上郡(兵庫)をいずれも2―1で破り、2戦全勝で決勝トーナメントに進出した。

 トーナメントの準決勝で、優勝チームの豊中十六(大阪)と対戦。1―1で代表決定戦となり、田野莉加選手が延長の末に敗れ、3位となった。

 荒堀浩明監督は「豊中十六とは練習試合でも互角の戦いをしていた。敗れたのは残念だが、良い結果を残すことができた。これも地元開催で、皆さんの支えがあったからこそだと思う」、選手らは「近畿では、県の時より余裕がなく、けっこうギリギリの戦いだったが、差はあまり感じなかった」と振り返った。

 南部は、18~20日に松山市で開かれる全国総体への出場が決まっており、荒堀監督は「近畿だけでなく九州や関東も強豪がそろうが、食らいついて優勝を目指したい」と意欲をみせた。

 南部の団体メンバーは田野莉加(2年)、宮本凉(同)、清水奈波(同)、曽輪美羽花(同)、河田舞耶(1年)、泰地芽愛(同)の6選手。 田野選手ベスト8

 田野選手は女子個人戦でベスト8に入った。

 女子個人戦は48人が出場。トーナメントで戦い、初戦は八幡西(滋賀)の選手、3回戦は鯰江(大阪)の選手に延長の末に勝ち、準決勝に進出。豊中十六の選手と対戦し、ここでも延長までもつれ込み、ドウを取られて一本負けした。

 田野選手は「いつもは負けている強い相手に勝つことができ、近畿大会で手応えを感じた。全国では、近畿と同じように粘って勝てるようにしたい」と決意を語った。

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