限定復刻のパインアメ缶、初日600個が完売も…転売相次ぐ

百貨店「阪神梅田本店」(大阪市北区)にて8月16日、個数限定で販売された「復刻パインアメ缶」。初日販売分の600個は開店前の整理券配布で完売、という人気ぶりだ。その一方で、多数の転売ヤーも出現しており、フリマアプリには高額出品が相次いでいる。

フリマアプリに出品されている「復刻パインアメ缶」(写真はスクリーンショット)

6日間おこなわれる同催事では、各日で個数制限を設け、計3000個の「復刻パインアメ缶」を販売。パインアメを販売する「パイン」(本社:大阪市天王寺区)の創業当初の昭和26年にわずか4年間だけ販売されていた希少な商品だったが、「他界した祖母の遺品を整理していたところ発見した」という1通のメールをきっかけに、今年3月、約70年ぶりに同社へと里帰り。

一連の流れを綴った投稿は、X(旧ツイッター)上で約8万件いいねを獲得するなど大反響。会場では「復刻パインアメ缶」目当ての人も多く、なかには始発で来たという強者もいたほどだ。

そんななか、やはり「転売」は増える一方。現在「メルカリ」などフリマアプリには多数の商品が出品されており、通常1650円のところ、2缶で1万6500円など、高額転売が目立つ。

SNSでは、「たくさん高値で売られてる・・・」「おばあちゃんの遺品をお返しになられた方の好意を無にするゲスい行為」「心暖まる感動の話から再発売になったのに、転売されているのは興ざめする」と、厳しい声が相次いでいる。

パイン株式会社の公式Xより

「パイン」の広報担当者は、「お1人でも多くの方に手に取っていただきたいと考えておりますので、転売はおやめいただきたいと考えております。また、転売サイトで購入いただいたものは品質保証対象外となりますので、ご了承くださいませ」とコメントしている。

3000缶限定の「復刻パインアメ缶」(1650円)は、各日400缶ずつ販売される(初日完売、土日のみ600缶)。「復刻パインアメ缶」はじめ、「パインバーム」「バームアメ」は1人3個まで。イベント『パインなおやつ』は、8月16〜21日に同百貨店1階の「食祭テラス」で開催中。

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