ライオンとハイエナ 氷で涼満喫 池田動物園、猛暑の中プレゼント

氷にかじりつくブチハイエナの蓮

 池田動物園(岡山市北区京山)で16日、ライオンとブチハイエナに大きな氷の塊がプレゼントされた。猛暑が続く中、動物たちはひとときの涼を味わい、元気を取り戻した様子だった。

 氷は重さ約10キロの直方体(縦50センチ、横30センチ、高さ15センチ)で、岡山市の製氷会社から提供を受けた。飼育員が氷の上に好物の馬肉を載せ、暑さが苦手というライオンのチャーリー(雄、5歳)と、ブチハイエナの蓮(雄、16歳)とブッチ(雌、16歳)の獣舎に届けた。

 岡山市中心部の最高気温は35.3度。チャーリーや蓮は馬肉を勢いよく平らげた後、氷を前脚でつついたり、夢中でかじりついたり。入園者は涼しげな姿に見入っていた。

 家族と訪れた高知市立秦小4年の男子(9)は「冷たそうでうらやましい。珍しい場面が見られて面白かった」と笑顔を見せた。

 氷のプレゼントは、新型コロナウイルスの影響などで6年ぶりに行った。

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