将棋の藤井聡太七冠 “王位防衛”なるか 勝負飯は「佐賀牛シシリアンライス」 午前のおやつは「うれしの夏まんじゅう」 16日夜にも決着の見込み

将棋の藤井聡太七冠が史上初の八冠へ前進するか。勝てばタイトル防衛となる大一番、王位戦七番勝負第4局2日目の対局が佐賀県嬉野市で行われています。

藤井聡太七冠が佐々木大地七段の挑戦を受ける王位戦七番勝負。15日から佐賀県嬉野市の旅館で行われている第4局は、午前9時ごろ藤井七冠が封じた32手目が開けられ対局が再開しました。

王位戦は先に4勝すればタイトル獲得となり、開幕から3連勝の藤井七冠は16日(きょう)勝てば「王位」防衛、4連覇を達成します。

今月4日、藤井七冠は8大タイトルで残る「王座」への初挑戦を決めていて、史上初の全八冠制覇に期待がかかります。

(藤井聡太七冠)
「(八冠に)挑戦できるというのは貴重な機会だと思うので、全力を尽くしたい」

8月7日に行われた藤井七冠の「名人就位式」では史上初の七冠を達成した、日本将棋連盟会長の羽生善治九段からも期待の言葉が。

(羽生善治九段)
「陸上の世界にウサイン・ボルトが現れ、次々に世界新記録を塗り替えていった。今はそのような状況ではないかと思っている。9秒58という世界記録を超えるような(偉業を)盤上で実現していただけたら」

会場では、藤井七冠の地元愛知県瀬戸市の広報大使で講談師の旭堂鱗林(きょくどうりんりん)さんがこんなエピソードを披露。

(瀬戸市広報大使・旭堂鱗林さん)
「瀬戸市の皆さんはだいたい第一声が“きのうすごかったね”“すごかったがや”ぜんぶ藤井七冠の話。主語はいらない」
「地元の人の約8割が8大タイトル全部言える」

期待が高まる「八冠制覇」へ、藤井七冠が「王位」防衛で弾みをつけるか。16日の勝負めしは「佐賀牛シシリアンライス御膳」。これは、ライスの上に炒めた肉やサラダをのせ、マヨネーズをかけたもので1970年代に佐賀市の喫茶店で生まれたご当地グルメです。また、午前のおやつは「うれしの夏まんじゅう」でした。

王位戦第4局は、16日夜には決着する見込みです。

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