値上がりが止まらない! ガソリン価格 15年ぶり180円台に突入 広島でも

夏のレジャーシーズンが続いていますが、広島県のガソリン価格はついに180円を超えました。県内で180円を超えるのは、およそ15年ぶりです。

資源エネルギー庁の発表では、14日時点の県内のレギュラーガソリン店頭小売価格は1リットルあたり180.6円で、前の週より90銭高く、12週連続の値上がりとなりました。県内で180円を超えるのは、2008年8月以来、およそ15年ぶりです。

山陽道広島インターチェンジ近くにあるセルフ式のガソリンスタンドでは、止まらない値上がりを嘆く声が上がりました。

利用客たち
「高いっていう印象が一番ですね。クーポン券などを使って、安くなるので入れている」
「やっぱり生活に関係するものなので、すごく困るなと思う。車を使わないようにしたり、急発進をしないようにしている」
「高くなっても乗るしかないので、ガソリンを入れるしかない。なんとか安くしてほしいなって思うだけで、何も起こらないので残念ですね」

原油価格の値上がりや、ガソリン価格高騰の軽減策として政府が支給している補助金が6月ごろから縮小されていることが値上がりの要因で、その補助金も来月末には終了する予定です。

地元経済への影響を聞きました。

ひろぎんホールディングス
経済産業調査部 経済産業調査グループ長 河野晋 さん
「企業への影響は、旅客・陸運の関連の収益を下押しする可能性がある。個人への影響は所得の伸びが物価の上昇を下回っているため、実質的な購買力は低下している。地方は移動手段の多くを車に頼っていて、ガソリンについては電気・ガス・食料と同様に頻度の高い支出ということで、消費者のマインドがより慎重化する懸念がある」

河野さんによりますと、補助金の縮小によりさらに値上がりは続く見込みだということです。

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