朝ドラ・旧友の佑一郎が登場、2人の会話に「考えさせられる」

草や花を深く愛する主人公・万太郎が植物学者として成長し、やがて多くの人々に影響を与える連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。8月16日放送の第98回では、万太郎を訪ねてきた旧友・佑一郎がアメリカで見てきた光景を話すシーンが描かれた(以下、ネタバレあり)。

アメリカから帰国した友人・佑一郎(左、中村蒼)と再会する万太郎(右、神木隆之介)(C)NHK

万太郎(神木隆之介)たちが住む十徳長屋に、旧友・佑一郎(中村蒼)が訪ねてくる。アメリカで働いていた佑一郎は、激しい人種差別を目の当たりにしていた。草花に優劣をつけない万太郎の姿勢に改めて感銘を受けたという佑一郎は、「この先もずっと、変わりなよ」と告げる。

一方、田邊教授(要潤)は恩人の森有礼(橋本さとし)が暗殺された事件に心を痛めていた。その矢先、校長を務めていた女学校が突然廃止される。恩師の死と女学校の廃止にショックを受けた田邊教授は、やがて酒におぼれ始めるのだった。

今回の放送では、アメリカで目にした黒人やアジア人への差別について語る佑一郎が描かれた。「(草花は)それぞれがそれぞれに面白いき」と語る万太郎に、「そう考えられること、当たり前じゃないき」と力強く話すシーンも。

SNSでは2人の会話について、「佑一郎くん、苦労多かっただろうなぁ・・・」「佑一郎くんにとって、草花に昔から優劣を付けない万太郎は癒やしだったんだね」「佑一郎くんの出る回は人としての大切な話が聞けていいね」など、さまざまな意見が寄せられている。

放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。8月17日放送の第99回では、妻の聡子(中田青渚)に背中を押され、田邊教授は植物研究に打ち込む。

文/つちだ四郎

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