ウクライナ避難者の支援継続を 出身者が岡山で事例報告会

ウクライナ出身者らが支援活動について報告した事例発表会

 ロシアからの軍事侵攻が続くウクライナの避難者支援をテーマににした「国際貢献活動事例発表会」が16日、岡山市内で開かれ、岡山県内で暮らすウクライナ出身者らが支援活動や避難生活を紹介し、サポートの継続を呼びかけた。

 同国出身の介護福祉士リリヤ・バビィさん(42)=倉敷市=は避難者の生活支援をはじめ、募った浄財を基に戦地へ止血剤を送るなどの活動を報告。伊原木隆太知事との対談では、一人一人ができる支援として「ウクライナを忘れないことが一番大事。ウクライナがここまで頑張る理由は全て歴史の中に答えがあり、正しい歴史を理解してほしい」と訴えた。

 昨年12月に県内に避難し、学芸館高(岡山市)に通うジグノフ・イェホールさん(17)は学校生活について「同級生はみんな親切でホストファミリーも優しい。楽しく安全な毎日を送っている」と日本語で説明。支援を求めるオリジナルキーホルダーのチャリティー販売を行う和気閑谷高(和気町)の生徒4人も登壇した。

 県や県内NGOなどでつくる岡山発国際貢献推進協議会が主催。約60人が聞いた。

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