タイの首相指名選挙、22日か 下院議長表明、選出は不透明

 【バンコク共同】タイのワンムハマドノー下院議長は16日、延期されていた首相指名選挙を22日にも行う考えを示した。報道陣の取材に答えた。5月の下院総選挙で第2党となったタクシン元首相派「タイ貢献党」が候補を擁立する見込みだが、選出に必要な上下両院の過半数の支持に達しておらず、見通しは不透明だ。

 第1党の革新系「前進党」が親軍勢力からの政権交代を目指したがピター党首の首相選出に失敗し、貢献党が連立づくりで主導権を握り前進党を含まない新たな連立を構築。これまでに旧与党で第3党の「タイの誇り党」など8党と連立合意したが、必要な票数には届いていない。

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