2023年世界選手権の女子57kg級代表に、2016年リオデジャネイロ・オリンピック53kg級優勝のヘレン・マルーリスが決まり、男女30階級の代表が決まった。
米国の代表は6月の「FINAL X」で決まったが、マルーリスは負傷のため、昨年の世界選手権2位の権限で今年のパンアンリカン選手権優勝のソチトル・モタ・ペティスとの試合が延期された。8月12日に行われた代表決定戦では、3戦2勝システム（最大3試合闘い、2勝した選手は勝者）で2連勝。世界2位の実力を見せて代表権を勝ち取った。
▲2021年、4年ぶりに世界一に返り咲いたリオ女王のヘレン・マルーリス（米国）＝UWWサイトより
31歳のマルーリスは、今年が11度目の世界選手権出場。リオデジャネイロ大会では米国女子初の金メダルを獲得し、2021年東京大会では銅メダル。世界選手権では、2015・17・21年に優勝。他に「銀2・銅1」を獲得している。
これで米国の男女30階級の世界選手権代表が決まった。男子フリースタイルは昨年の世界王者4選手を擁するメンバー。125kg級は東京オリンピックで優勝し、プロレス・デビューを果たしているゲーブル・スティーブソンが国際舞台に復帰する。
女子は昨年の世界選手権メダリストが4選手出場。72kg級で連覇を目指すアミト・エロルは現在19歳で、10代で2度の世界チャンピオンを目指す。男子グレコローマンはパンアメリカン王者を中心としたメンバーで臨む。
米国の世界選手権代表は下記の通り。
2023年世界選手権／米国代表選手
【男子フリースタイル】
57kg級 Zane Richards＝2023年ザグレブ・オープン（クロアチア）5位
61kg級 Vitali Arujau＝2021・23年パンアメリカン選手権優勝
65kg級 Nick Lee＝2022年ビル・ファーレル国際大会（米国）2位
70kg級 Zain Retherford＝2022年世界選手権2位
74kg級 Kyle Dake＝2022年世界選手権優勝
79kg級 Jordan Burroughs＝2022年世界選手権優勝
86kg級 David Taylor＝2022年世界選手権優勝
92kg級 Zahid Valencia＝2023年ザグレブ・オープン（クロアチア）3位
97kg級 Kyle Snyder＝2022年世界選手権優勝
125kg級 Gable Steveson＝2021年東京オリンピック優勝
【女子】
50kg級 Sarah Hildebrandt＝2022年世界選手権3位
53kg級 Dominique Parrish＝2022年世界選手権優勝
55kg級 Jacarra Winchester＝2022年世界選手権5位
57kg級 Helen Maroulis＝2022年世界選手権2位
59kg級 Jennifer Page＝2023年イムレ・ポリヤク－ベービ・エムレ国際大会（ハンガリー）優勝
62kg級 Kayla Miracle＝2022年世界選手権2位
65kg級 Macey Kilty＝2022年ヤリギン国際大会（ロシア）2位
68kg級 Emma Bruntil＝2023年イブラヒム・ムスタファ国際大会（エジプト）2位
72kg級 Amit Elor＝2022年世界選手権優勝
76kg級 Adeline Gray＝2021年東京オリンピック2位
【男子グレコローマン】
55kg級 Brady Koontz＝2022年パンアメリカン選手権優勝
60kg級 Ildar Hafizov＝2022年世界選手権10位
63kg級 Xavier Johnson＝2021年パンアメリカン選手権優勝
67kg級 Alejandro Sancho＝2020年パンアメリカン選手権3位
72kg級 Patrick Smith＝2022年パンアメリカン選手権優勝
77kg級 Kamal Bey＝2023年パンアメリカン選手権優勝
82kg級 Spencer Woods＝2023年パンアメリカン選手権優勝
87kg級 Zachary Braunagel＝2019年世界ジュニア選手権10位
97kg級 Josef Rau＝2023年パンアメリカン選手権優勝
130kg級 Cohlton Schultz＝2022年世界選手権出場
