【タイ】EVプライマス、五菱の組み立て年内に開始[車両]

中国ブランドの自動車をタイで販売するEVプライマスは、車両・船舶を開発・製造するタイのサクンCイノベーションと中国の電気自動車(EV)ブランド「五菱(ウーリン)」と「ボルト」モデルの組み立てで提携する。今年末に国内組み立て車両の販売を開始する見通し。プラチャーチャート・トゥラキットの最新号が報じた。

EVプライマスは、サクンCの中部スパンブリ県の工場の一部を借り、2ブランドの車両を組み立てる。投資額は1億バーツ(約4億円)超。同工場の敷地面積は80ライ(12.8ヘクタール)超で、床面積1万~2万平方メートルに2ブランドの生産ラインを設置する。年産能力は約1万台。

土地と建物があり、中国本社がすべて指示する相手先ブランドによる生産(OEM)となるため、早期に組み立てが可能となる。今年末の自動車展示・販売会「タイ国際モーターエキスポ」以降は国内組み立て車両の販売のみとなり、EV完成車(CBU)の輸入関税免除・軽減措置が今年末に終了するのに間に合う。国内組み立て車両の販売価格は未定。

EVプライマスは今年、五菱2,000台、ボルト1,500台で計3,500台の販売を目指す。同社は6月、中国の上汽通用五菱汽車(SGMW)の五菱ブランド車のタイにおける単独販売店に指名され、7月に「エアev」の販売を開始した。

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