【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会（FRB）は16日、7月25～26日に開いた前回の連邦公開市場委員会（FOMC）の議事録を公表した。物価上昇率が上振れするリスクが大きいとして、大部分の出席者が「さらなる金融引き締めが必要となる可能性がある」との見方を示したことを明らかにした。
この会合では2会合ぶりに政策金利を0.25％引き上げることを全会一致で決めたが、議論では一部の出席者は金利据え置きを主張して意見が分かれていたことも浮き彫りになった。FRBが6月に公表した見通しに基づくと、年内にあと1回の0.25％の利上げが見込まれている。
追加の金融引き締めに言及した出席者は、物価上昇率が目標の2％を引き続き上回っていることや、堅調な雇用情勢を理由に挙げた。一方、一部の出席者は、7月の会合では金利を据え置くことが目標達成につながるとの見解を示した。
また、FRBの当局者が「年末までに景気後退に陥るとはもはや判断していない」とし、今年後半から緩やかな景気後退に入るとの従来予想を変えた。
