インテル、同業の買収断念 中国当局、承認せず

米半導体大手インテルのロゴ=2020年10月、アリゾナ州(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】米半導体大手インテルは16日、イスラエルの半導体受託生産会社「タワーセミコンダクター」の買収を断念すると発表した。「必要な規制当局の承認を得られないため」と説明した。米ブルームバーグ通信は、中国当局の承認を得られなかったと伝えた。半導体を巡る米中対立が影響した可能性がある。

 インテルは2022年2月に54億ドル(約7900億円)で買収すると発表し、当初は約1年で取引を完了する予定だった。インテルは契約に基づきタワーセミコンダクターに3億5300万ドルの違約金を支払う。

 インテルは他社からの受託生産の拡大を図っているが、買収断念で事業計画の修正を迫られそうだ。

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