特殊詐欺「件数減少も被害額増額」 栃木県警察本部2023年上半期まとめ

 2023年上半期に栃木県内で発生した特殊詐欺について、2022年の同じ時期と比べて件数は減少しているものの、被害金額が増加していることが県警のまとめで分かりました。

 県警察本部によりますと、2023年の上半期に県内で確認された特殊詐欺の被害認知件数は46件で、2022年の同じ時期と比べて33件減少しました。一方で被害額は、約2億2千万円と去年(2022年)の同じ時期より7千9百万円ほど増加しています。

 手口別でみますと、最も多いのが架空料金請求詐欺の15件で2022年の同じ時期と比べて13件増加しています。被害額は約6千5百万円で5千8百万円ほど増加しています。

 次いでオレオレ詐欺が14件ですが、去年の同じ時期よりも25件減少しています。件数は減少していますが被害額は2022年の同じ時期よりも3千万円ほど増えて1億1千万円あまりとなっています。

 被害者については、65歳以上の高齢者が全体の約7割を占めていて、特にオレオレ詐欺や預貯金詐欺などの受け子と対面する手口における被害者は、すべて65歳以上の高齢者だということです。

 検挙は40件、20人となっていていずれも2022年の同じ時期より減少しています。こうした中、水際で被害を阻止したのは83件、額にして約4千万円でした。

 県警では特殊詐欺の被害の防止に向けて、防犯機能付きの電話機の普及など対策を行っています。

© 株式会社とちぎテレビ