猛暑で辛いときに…きちんと栄養、清涼感 夏バテ予防の食事、ジュースが人気 横浜の百貨店

夏場に人気の、魚介類などが入っただしかけごはん=横浜市西区の横浜高島屋内「ベイヤ」

 猛暑が続く中、夏バテ予防につながる商品の売れ行きが好調だ。食欲のないときでも手軽に栄養が摂取できる食事やジュース、清涼感のあるヘアトリートメントなど、各社は品ぞろえを拡充、この時季ならではの需要に応えようとしている。

 「猛暑が続き、食欲がない。だしと一緒にたくさんの栄養が取れるのはうれしい」。8月初旬の平日正午。横浜高島屋(横浜市西区)地下1階飲食店「ベイヤ」で、市内企業に勤務する30代女性が味わっていたのは、白米にだしをかけた「だしかけごはん」だ。

 同店が提供するだしかけごはん(1430円~)は、5種類のだしと新潟産の白米を使用。エアコンの使用頻度が高い夏場でも体を温めつつ、魚介類やミョウガ、大葉など豊富な食材が味わえる。

 近隣で働く人たちなどの間で好評といい、「7月の利用客は昨年の1.5倍。昼時には約10席ある客席が全て埋まることもある」。同店の大おかみ長谷川亜弓さんは、笑顔で話す。

 そごう横浜店(同)地下2階食料品売り場のジューススタンド「ベジテリア」では、旬の果物や野菜を使ったジュース(1杯341円~)が人気だ。買い物途中のエネルギー補給として飲む客も多いといい、中には約220ミリリットルの「Rサイズ」が1日80杯売れる商品も。永井知之店長は「野菜と果物を手軽に摂取できるのが特長。お昼ごろに売り切れる商品も少なくない」と話す。

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