山岳遭難「油断しないで」 佐野署と桐生署が防止へ広報

根本山で実施された山岳遭難防止広報活動

 【佐野】佐野署と群馬県警桐生署は11日、両県にまたがる根本山(1199メートル)で「山の日」に合わせた山岳遭難防止の広報活動を行った。

 佐野署などによると、根本山では今年に入って3件の山岳遭難が発生。死亡した2人はともに初心者向けの「中尾根コース」で登山道から滑落したとみられ、いまだに発見されていない遭難者もいるという。

 この日は両署員計7人が群馬県桐生市の登山道入り口で広報活動を実施。遭難事故の発生状況や登山の注意点などを記したチラシを登山客らに配布し、単独登山の回避や登山届の提出を呼びかけた。

 佐野署の竹村剛(たけむらたけし)地域課長(41)は「根本山はあまり標高の高くない山なので、油断してしまう登山客が多い。装備や体調を万全にして、気候も気にかけながら、登山を楽しんでもらいたい」と話した。

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