グアルディオラ、日本や米国でのツアーに苦言「見ろ、何人靭帯を切ったのか?」

ついに開幕を迎えた2023-24シーズン。先週末と今週末にかけて各国のリーグがオープニングマッチを戦う。

しかし今夏も多くのクラブがアジアやアメリカでプレシーズンツアーを行い、数多くのフレンドリーマッチを開催したため、以前より試合が行われることの新鮮さは乏しくなっている。

またオフシーズンにも代表戦やツアーでハードなスケジュールをこなすことによって選手の負担は増しており、ティボー・クルトワやエデル・ミリトン、ユリエン・ティンバーなどがすでに靭帯を断裂して長期の離脱を余儀なくされている。

『Marca』や『antena3』によれば、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督はUEFAスーパーカップのセビージャ戦を前に以下のように話し、選手を守らない日程に苦言を呈したという。

ジョゼップ・グアルディオラ

「我々には重大な怪我人が4名いる。シーズン開始前にこれだけの離脱者がいるのを見てくれ。みんな全く休んでいないんだ。

プレシーズンのスケジュールでとても多くの旅行を強いられ、タフな試合をプレーさせられてきた。そしてみんなバタバタ倒れていく。

デ・ブライネは数ヶ月の離脱を余儀なくされる。手術をするならば3~4ヶ月になるだろう。

彼は特別なクオリティを持つ選手だし、その資質は唯一無二のものだ。だから異なるタイプを持っている後任を探さなければならない。

我々には素晴らしいチームがあるから、それもすぐに見つかるだろうと信じているよ。

デ・ブライネは残念だったよ。それが現実だ。

私が選手だったころのプレシーズンでは、スコント・リガとの最初の公式戦に向けて準備するために25日間が与えられた。

今ではそれが4~5日しかない。そしてそのあと、どれだけの前十字靭帯が切れたか見てみればいい。

アジアやアメリカに行かされて、本当に厳しい試合をすることになる。ダービーマッチやビッグクラブとの試合をね。

ティボー・クルトワが壊れてしまっても、誰かが代わりにそれをやる。エデル・ミリトンが壊れてしまっても、誰かが代わりにそれをやることになる。

チャンピオンズリーグの戦いを終えて、そして代表チームでの戦いをして、わずか2週間の休みを得るだけだ。さらに来年はクラブワールドカップも開催される。

あまりにも試合が多すぎる。我々は適応して、それを乗り越えるよう努力し、練習の時間を減らして休息を増やし、試合にエネルギーを持っていかなければならない。

選手たちが立ち上がって『もうプレーしない』と言わなければ、負け戦の連続だよ。しかも今度は試合中のプレー時間やアディショナルタイムまで伸ばされるんだ。それは110分か、112分か?」

マンチェスター・シティは7月後半に日本で横浜F・マリノス戦とバイエルン戦を行い、更に韓国に渡ってアトレティコ・マドリーと試合を行った。

そこからイングランドに戻ってアーセナルとのコミュニティ・シールドに臨み、さらに12日にはプレミアリーグ開幕戦。そして16日にはギリシャへ移動してUEFAスーパーカップを戦うというとんでもないスケジュールとなっている。

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なお、セビージャとのUEFAスーパーカップは1-1で終了し、PK戦の末にマンチェスター・シティが5-4で勝利を収めている。

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