テイラー・スウィフト、米アリゾナ州立大学で社会心理学コースのテーマに

世界で最大のスーパースターの一人に成長したテイラー・スウィフトだが、米アリゾナ州立大学(ASU)で開講された新しいコースでは、心理学者が彼女のキャリアから学べることを掘り下げている。

「Psychology of Taylor Swift - Advanced Topics of Social Psychology」(テイラー・スウィフトの心理学 - 社会心理学上級主題)と名付けられたこのコースは、博士課程の学生アレクサンドラ・ワームリーが講師を務める。ASUのニュースサイトに彼女は、「このコースは基本的に、ゴシップ、人間関係、復讐など、様々な現象についてテイラー・スウィフトを学期中の例として使うものです」と語り、「このクラスは彼女が好きか嫌いかについてのセミナーではなく、心理学について学べるようにしたいのです」と強調した。

さらに彼女は、テイラーの様々なアルバムのテーマを心理学に結びつけると語り、2017年の『レピュテーション』を例に挙げた。「テイラーの6thアルバム“レピュテーション”は、キム・カーダシアンやカニエ・ウェストとの確執によって表舞台から姿を消したあとのカムバック作です。テイラーはアルバムとスタジアム・ツアーを信じられないほど成功させ、彼ら、そしてより広範なメディアに復讐を果たしたのです」とワームリーは説明し、「生徒たちはこのことを知っています。ですが、なぜ私たちが復讐を好むのかを知っているでしょうか?私たちがどのように復讐を実行するのかを知っているのでしょうか?社会心理学が教えてくれます」と述べている。

テイラーは、全米の多くの大学で研究テーマとして取り上げられることが多くなっている。2022年2月にニューヨーク大学のクライヴ・デイヴィス・インスティチュート・オブ・レコーデッド・ミュージックは、米ローリング・ストーンのライターであるブリタニー・スパノスが教える、テイラーに関する初の授業を開始した。昨年8月にはテキサス大学オースティン校で、“Literary Contests and Contexts - The Taylor Swift Songbook”と題された新しい一般教養科目が開講された。このコースでは、チョーサー、シェイクスピア、ワイアット、コールリッジ、キーツ、ディキンソン、プラスの作品と共に“必読文献”にテイラーの最新アルバム4枚が含まれている。

そしてスタンフォード大学では、次の冬学期に「オール・トゥー・ウェル(テン・ミニット・ヴァージョン)」を扱うコースが開講される。卒業生のノーナ・ハンゲイトが講師を務めるこの授業では、このヒット曲の感情に訴える歌詞を“深く分析する”ことを約束している。

© 株式会社阪神コンテンツリンク