被爆者・中西巌さん(93)が死去 旧陸軍被服支廠の保存活動に尽力 広島

南区にある被爆建物、旧陸軍被服支廠の保存活動を行ってきた被爆者の中西巌さんが亡くなり、広島市内で葬儀が営まれました。

中西巌さん「私たち被爆者には残念ながら残された時間は少ないんです。被爆建物は無言の証言者ですけど、長くみんなに訴える力がある」(2017年取材時)

中西さんは15歳の時、学徒動員中に旧陸軍被服支廠で被爆。2014年に「旧被服支廠の保全を願う懇談会」を結成して保存活動を続けてきました。

しかし16日、ガンのため亡くなりました。93歳でした。

中西さんの長男によりますと、亡くなる直前に被爆建物の保存に役立ててもらうたいと筆談で「寄付をしたい」と伝えたそうです。

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