リリー・フランキー、二宮和也は「毎回素晴らしい。稀有な俳優さんだと思う」個性豊かな人物が揃う『アナログ』場面写真

©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.

ビートたけしによる原作小説を、主演に日本を代表する実力派俳優・二宮和也、ヒロインに波瑠を迎え映像化した映画『アナログ』が、10月6日(金)より公開。このたび、リリー・フランキー演じる喫茶店「ピアノ」のマスターや、鈴木浩介演じるデザイン会社の上司など、周囲の人間と二宮和也演じる悟の関係性がわかる場面写真が解禁となった。

愛する人を想い続ける心に、涙する

二宮和也演じる主人公の悟と、波瑠演じる携帯を持たない謎めいた女性・みゆき。喫茶店で出会ったふたりが交わした、たったひとつの大切な約束「毎週木曜日に、この場所で会いましょう」。携帯電話で気軽に連絡が取れる現代に、あえて連絡先を交換せずに、週に一度だけ“会うこと”を大切にしてゆっくりと関係を紡いでいく…。2人の恋愛を通じて描かれ、コロナ禍を経た今だからこそ実感する“会うこと”の大切さ。本作は、いつの時代も変わらない愛の原点=〈大切な人にただ会える喜び〉を描いた、この秋一番の感動作だ。

リリー・フランキー「本当に毎回素晴らしいなと」

悟とみゆきの出会いは喫茶店「ピアノ」。その店のマスター・田宮(リリー・フランキー)は、いつも静かにカウンターに佇み、週に一度、木曜日にピアノで会う約束を交わす悟とみゆきの関係を誰よりも近くで見守っている。2人が会えた日には笑顔で店から送り出し、片一方が来ることができず会えなかった日には、ずっと待ち続ける2人の姿を優しく見届けている。

そんな慈愛に満ちたキャラクターを演じたリリー・フランキーは「とにかく目立たないように」ということを意識して演じたと明かす。また、共演した二宮の印象については「(共演する度に)本当に毎回素晴らしいなと。二宮君の作る雰囲気に引っ張られ、それがすごく理知的でもあり動物的でもあるというか。稀有な俳優さんだと思います」と語っている。

さらに悟が勤めるデザイン会社の面々も個性派揃い。直属の上司である岩本(鈴木浩介)は、「ドラスティック」「イシュー」といったカタカナビジネス用語を多用し、悟や部下たちを困惑させるキャラクター。悟はそんな岩本に自身のデザインをとられ、度々手柄を奪われているが、本人はあまり気にしていない様子。今井隆文演じるアフロヘアの同期・坂上や、円井わん演じる後輩の吉田からは「永遠に部長(岩本)のゴースト」と言われ、少しはプライドを持った方がいいと呆れられている。みゆきの前での姿とはまた違った悟の一面が伺えるシーンばかりとなっている。

悟を演じる上で意識したことについて二宮は、「僕自身がいろんな人と会った時に、そのいろんな人ごとに僕の印象があるように、自分で自分を「こうなんで」と決める必要はないと思っています。僕が客観的に悟を見てしまうと、誰が悟を主観で見るんだということになります。僕が唯一考えなくていいキャラクターは自分が演じる役、と思っているので基本的には僕はあまり考えないですね。だから、みゆきさんや友達やお母さん、会社の人たちなど、周囲の人と一緒にいるときに、その人たちに向ける様々な顔があるということだけで充分なのかなと僕は思っているんです」と語る。

悟と周囲の登場人物の関係にも注目しながら映画を観ると、また違った悟の一面に気づくことができるかもしれない。

『アナログ』は10月6日(金)より全国公開

© ディスカバリー・ジャパン株式会社