前人未到の八冠独占へ期待が高まる将棋の藤井聡太七冠。
しかし、16日は「王位戦七番勝負」の第4局でシリーズ初黒星となり、タイトル防衛は持ち越しとなりました。
藤井聡太七冠に佐々木大地七段が挑戦する王位戦七番勝負。
開幕から3連勝の藤井七冠が防衛まで“あと1勝”と、王手をかけて迎えた第4局は、15日に佐賀県嬉野市で、佐々木七段の先手で始まりました。
対局の前日、藤井七冠は。
(藤井聡太七冠)
「佐々木七段は非常に先手番の勝率が高いので、大変な戦いになると思っている」
藤井七冠の予想通り、対局は初日から異例のスローペースで進行し、16日午後6時半ごろ85手で藤井七冠が投了。
「王位」防衛と4連覇は持ち越しとなりました。
(藤井聡太七冠)
「本局は課題が多い内容だったので、立て直せるように頑張りたい」
負けた後も普段と変わらない様子で淡々とインタビューに答えた藤井七冠。
その後の感想戦では笑顔を交えながら対局を振り返り、負けても勝っても将棋を楽しむ姿を見せました。
一方、今回のシリーズ初勝利をあげ、望みをつないだ佐々木七段は。
(佐々木大地七段)
「次も近いので変わらず開き直って淡々と指したい」
これで対戦成績は藤井七冠の3勝1敗に。
タイトル防衛まで、あと1勝という状況は変わりません。
藤井七冠がタイトル防衛に王手をかけて臨む王位戦の第5局は、8月22日から徳島市で行われます。