シルバー人材センターが子ども食堂 綾で毎週土曜

綾町シルバー人材センターが開いている子ども食堂で、朝食を楽しむ家族連れ

 綾町シルバー人材センター(押田和義理事長)は、地域の子どもらに朝食を提供する「にこにこ こども食堂」を7月から開いている。毎週土曜日、会場の同センター食堂には、センター会員の真心こもった朝食を楽しむ家族らの笑顔があふれている。
 近年増えているという朝食を取らない子どもに温かい食事を提供し、地域の触れ合いの場にもしようと開催。運営費用は子どもの居場所づくりなどを支援する県の「つながりの場づくり緊急支援事業費補助金」を活用し、企画に賛同した会員12人が輪番で調理を担当している。
 8月5日の食堂には親子ら25人が訪れ、ホットサンドやタマネギと卵のスープなど、品数豊かな朝食を楽しんだ。スイカやトマトなど、地元住民らが差し入れた食材も提供された。
 家族4人で訪れた綾小3年の濱砂心希(ここね)さん(8)は「たくさんの人と食べられる土曜日がいつも楽しみ」と笑顔。調理を担当した同センター会員、押川妙子さん(77)は「喜んで食べてくれる姿が何よりの励みになる」と充実した表情だった。
 8月中は無料で、事前登録が必要。同センターの松崎悦子事務局長は「コロナ禍で減少した地域の触れ合いの場や、高齢会員の生きがいづくりにつなげたい」としている。同センター(電話)0985(77)3200。

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