中ロ海軍の11隻、沖縄から北上 防衛省「重大な懸念」

ロシア海軍の艦艇と航行した中国海軍のミサイル駆逐艦(防衛省統合幕僚監部提供)

 防衛省統合幕僚監部は17日、中国とロシア両国の海軍艦艇計11隻が同日、沖縄本島と宮古島の間を北上し、太平洋から東シナ海に向かったと発表した。通過した艦艇のほとんどは7月、日本海で射撃などの共同訓練を実施後、北海道とサハリンの間の宗谷海峡を抜け、オホーツク海へ入っていた。11隻は両国が明らかにした太平洋での「合同パトロール」に参加したとみられる。

 防衛省は、両国による日本周辺の共同行動が繰り返されているとして「わが国への示威行動を明確に意図している」と分析。両国に対し外交ルートを通じ、「安全保障上の観点から重大な懸念だ」と申し入れたとしている。

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