「まだ本人の議会への説明が無い」無免許運転発覚の中山真珠県議への対応で静岡県議会は対応苦慮

無免許運転が明らかとなった中山真珠県議の対応を巡り、静岡県議会が揺れています。最大会派の自民改革会議は辞職勧告決議案を提出する方針を決めつつも、今後の対応は「状況の推移を見守る」とするに留めました。

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自民改革会議は8月17日、役員会を開き、中山真珠県議の対応について協議しました。

<中山真珠県議・8月8日>
「政治全体に対する不信感を抱かせてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」

中山県議をめぐっては8月、運転免許の失効に気付いていながら無免許運転をしたことが明らかになり、所属していた会派「ふじのくに県民クラブ」を除名されました。

<中山真珠県議>
「辞めることで責任を取るというよりは、今回のことを深く反省し、一層仕事にまい進することで、罪を償わせていただきたいと思っております」

会見では、議員を続ける意向を示していましたが、予定されていた進退などについての正副議長との面談は心身の不調を理由にキャンセルし、県外の実家に帰っているということです。

辞職を表明していない中山県議に対して辞職勧告決議案を提出する方針を決めている自民改革会議は。

<自民改革会議 増田享大代表>
「ご本人のご意思の確認が前提であったわけで、議会への説明が必要ですねということはご了承いただいていた。まだその説明がない状況下でいろいろ進めていくということではない。状況の推移を見守ることでご承認いただいた」

自民改革会議は当初、辞職勧告決議案の審議のために8月中にも臨時会を開く方向で調整していました。

しかし、中山県議の意思を議会として正式に確認できておらず、本人が体調を崩している状況などをふまえ、今後の対応は「状況の推移を見守りたい」とするに留めました。今後予定されている代表者会議などでも中山県議の対応について協議される予定です。

<井手春希キャスター>
自民改革会議としては、中山県議への対応を一旦保留とした形です。ただ、辞職勧告決議案を提出する方針は変わっていません。

県議会としては、中山県議本人から説明を正式に受けていないため、正副議長への報告など何らかの形で意思を表明することが求められています。

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