山陽、13安打浴びせ快勝 右腕3人の継投も決まる

【山陽―日大三】1回裏山陽1死二、三塁、土井が先制の中犠飛を放つ

 全国高校野球選手権大会第11日は17日、甲子園球場で3回戦4試合が行われ、6年ぶり2度目出場の山陽(岡山)は7―2で日大三(西東京)を下し、初の8強入りを果たした。山陽のほか、前回覇者の仙台育英(宮城)、花巻東(岩手)、神村学園(鹿児島)が準々決勝に進んだ。

 山陽は春夏3度の優勝を誇る名門に13安打を浴びせ快勝。西野、三宅、井川の右腕3人の継投も決まった。仙台育英は八回にスクイズで勝ち越し、2019年大会優勝の履正社(大阪)に4―3で競り勝った。花巻東は智弁学園(奈良)に5―2で勝って10年ぶり、神村学園(鹿児島)は北海(南北海道)を10―4で破って初の8強入り。

 16日に勝ち残った八戸学院光星(青森)と合わせ、大会史上初めてベスト8に東北勢3校が入った。

 18日は休養日で、19日に準々決勝が行われ、山陽は神村学園と当たる。

 【評】山陽の勢いが勝り、初の8強入りを決めた。積極的な打撃が功を奏し、一回は湯浅、渡辺の連続短長打による1死二、三塁で土井が先制の中犠飛。二回は西野が左越えに適時二塁打を放った。2―1の五回は山崎の左翼線二塁打を足場に敵失や飯田の適時内野安打などで主導権を握る4得点。先発の西野は三回に2長打を浴びたが、変化球を丁寧にコーナーに集め、六回途中まで自責点1でしのいだ。救援に回った三宅は九回2死まで3回2/3を2安打無失点と3試合連続の好投。

 日大三は2回戦まで無失点の主戦安田が攻略され、打線も6安打とつながらなかった。

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