日本最大級の帆船「日本丸」が24年ぶり敦賀港に 市民らカメラ構え“太平洋の白鳥”出迎え

24年ぶりに敦賀港に入港した帆船「日本丸」=8月17日、福井県敦賀市川崎町(日本空撮・小型無人機ドローンで撮影)

 航海士や機関士を志す実習生が乗船する国内最大級の帆船「日本丸」が8月17日、福井県敦賀市の敦賀港に24年ぶりに入港した。「太平洋の白鳥」とも呼ばれる美しい船として知られ、金ケ崎緑地などでは市民がカメラを構えて出迎えた。

 「日本丸」は総トン数2570トン、全長約110メートル。敦賀港には1999年7月、開港100周年を記念した「つるが・きらめきみなと博21」で寄港して以来となる。

 実習生100人と職員・乗組員44人の計144人が乗船し東京港を7月4日に出港。北海道・室蘭港、新潟・姫川港などを経て8月16日に敦賀港へ入る予定だったが、台風7号の影響で島根県隠岐諸島付近に停泊。1日遅れとなった。

 午後2時ごろ、タグボートのサポートを受けながら、川崎・松栄岸壁に接岸した。敦賀港には20日まで停泊し、18日には地元の敦賀海洋少年団が船内見学やセール展帆などを体験するシップスクール、19日午後1時から同3時半までと20日午前8時半から同11時まで一般公開がある。期間中、日没から午後10時までライトアップも行う。

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 菅原将志次席1等航海士は「台風で1日遅れたが安全にやり過ごし入港できてほっとしている。世界でも最大級の帆船を見る機会はなかなかないと思うので、(見学に)足を運んでもらえたら」と話した。

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