コールマンの大定番クーラーボックス「スチールベルト」は、1950年代の登場から現在まで、デザインはほとんど変わっていないにも関わらず、その人気は全く衰えません。今回は、筆者が10年以上に渡り愛用し続けている「スチールベルト」の魅力を徹底解説。砂漠でもキャンプをする筆者が、クーラーの氷が溶けないようにどんな工夫をしているかもあわせて紹介いたします。
コールマン(Coleman)クーラーボックス「スチールベルト」の魅力を徹底解説
大定番のクーラーボックスですが、多くの人が使っているのにはそれだけ魅力がある!
早速、魅力の要素を順を追って解説していきます。
【魅力1】かっこよく、可愛い、レトロデザイン
キャンプギアは「見た目重視」の筆者。コールマンのスチールベルトを選んだ1番の理由は、デザインが好みだったからです。
このスチールベルトは1950年代に誕生。ほぼデザインを変えず、レトロなデザインで長年愛用されているロングセラー商品です。
カラーは、定番のシルバーから、コールマングリーン、ピンク、復刻版や限定カラーなど、各年代でバリエーションが豊富なところも人気です。
また、歴史があるクーラーボックスのためビンテージものがコレクターに人気。
我が家もビンテージのスチールベルト(旧スノーライト)があります。以前は現在よりも小さいサイズの展開もあり、私が愛用している2つのうちの1つは現行モデルよりも一回り小さいサイズ。キャンプの泊数よって、2つのスチールベルトのどちらを持って行くか決めています。
私が愛用しているこちら↑のビンテージ スチールベルトは、現在のモデルで使用されているコールマンのロゴではなく、旧ダイヤモンドロゴが使用されている点が、レトロでかっこよくお気に入りポイントです。
【魅力2】薄くて頑丈な素材である
"スチールベルト"とは、金属の名称でスチールを薄く伸ばしたものを指します。「薄くても頑丈」という特徴があり、コールマン初代のスチールベルトクーラーボックスで使われていたそうです。
もう少し詳しくご紹介すると、歴代のスチールベルトクーラーは、保冷力UPと環境負荷の軽減のために以下のような進化を遂げてきました。
スチールベルト 素材の歴史
<初代>
・外側:亜鉛メッキ銅板
・内側:ブリキ
<現在>
・外側:ステンレスまたはステンレススチール
・内側:プラスチック
・間に:発泡ウレタン
現在のモデルはカラーによって外側の素材が異なり、ステンレスモデルは「ステンレススチール」、バターナッツやセージのカラーモデルは「スチール」の素材が使われています。
【魅力3】手入れがしやすい
スチールベルトの本体の素材は、汚れても洗いやすくとても手入れがしやすいです。
また、クーラーの側面に内側に溜まった水を抜く栓があるので、クーラーをひっくり返して水を出す必要がありません。
水抜きをすることで、氷の保冷力も高まるので、簡単に水抜きできる点は魅力です。
【魅力4】大容量
コールマンのスチールベルトは、51Lの大容量。
保冷効果を強みとするプレミアムクーラーボックスは厚みがあり、同じ大きさのモノでも、中に入る容量が少ない場合がありますが、これは程よい厚みで、たくさんの食材を収納可能。
100均で販売されているボックスを仕切りとして使えば、大容量でもクーラーの中身が整理整頓しやすいです。
【魅力5】保冷力も高い
厚さ3cmの発砲ウレタン入り。我が家は1〜2泊キャンプの場合はこのクーラーボックスを持って行っていますが、2泊目も氷が残っています。
暑い季節は、冷蔵庫と同様、中の冷気をできるだけ逃がさないようにクーラーの開け閉めを少なめにすると保冷効果が高まります。
【魅力6】丈夫!テーブルやイスとしても使える
丈夫なボディで、アメリカの公式サイトには耐荷重250パウンド(約113kg)と書かれており、蓋に凹凸がないので、いざというときはテーブルやイス代わりになります。
実際私もよく、このクーラーの上に座っていますが、丈夫で座っても凹むことなく、安定感もあります。
ただし、強い衝撃を与えると本体が凹むこともあるので、落としたりしないように気を付けましょう。
DIYで保冷力をさらにアップさせる方法
スチールベルトは1~2泊のキャンプでは問題のない保冷力ですが、蓋にゴムパッキンがないため、冷気が逃げやすい構造です。
保冷力をさらに高めたい人は、DIYで蓋にゴムパッキングを付けましょう。そうすると、さらに保冷力がUPします。
我が家は、ゴムではなくスポンジ製のモノを蓋の隙間にいれて、蓋を閉めたときの密閉度を高めています。
また、ステンレススチール素材の本体は、ステッカーが貼りやすく、DIYしてオリジナリティを出すこともできます。我が家はとにかく訪問した場所のステッカーを貼っています。
ちなみに、クーラーは水に濡れやすいギアのため、防水ステッカーでないと水に濡れるとステッカーが剥がれてしまうことはあります。
YETIの保冷力と比べると負ける…
保冷力が高いといっても、やはりYETIのハード―クーラーに比べると保冷力は落ちます。
ただ、YETIなどのプレミアムハードクーラーは保冷力は抜群にありますが、その分壁が厚く、同じ大きさのクーラーでも、中に入れられるスペースが狭くなるジレンマがあります。
そのため、YETIなどのプレミアムなハードクーラーには、あまり食材が入りません。また、プレミアムクーラーは値段もプレミアム価格。なかなか手を出すことができない価格ですよね。
その点、コールマンのスチールベルトは、「容量、保冷力、値段」のバランスが非常に良いため、コスパのよいクーラーボックスなのです。1〜2泊のキャンプには特におすすめです。
YETIのソフトクーラーとの使い分け
我が家の「キャンプでいつも持って行くクーラー」は、コールマンのスチールベルトと、YETIのソフトクーラーの2つ。
スチールベルトは大容量なのでキャンプの食材入れ。YETIのソフトクーラーにはビールやジュースなどの飲み物を入れています。
2つ分けることで、それぞれのクーラーの開け閉めを減らすことができ、保冷力をキープ。
YETIのクーラーはソフトですが、密閉度が高くハードクーラー並みに保冷力が高く、軽量。ソフトクーラーは持ち運びがしやすいので、キャンプ場や車から離れた場所に飲み物を持って行くときに活用しています。
大定番といわれるのも納得!デザイン性だけでなくスペックも充実したクーラーボックス
コールマンのスチールベルトは、デザインはもちろん、容量、保冷力、価格のバランスが非常によいため、多くの人が愛用。キャンプの定番のクーラーボックスになっています。
我が家は2人キャンプが多いので、1泊キャンプのときは個人的には「もう一回り小さいサイズのモノがあると便利だな」と思うこともありますが、大は小を兼ねる!
キャンプ飯が好きな人やファミリーキャンパーには、大容量のスチールベルトは便利です。
我が家は10年ほど使用していますが、いまだに現役でバリバリ活用。本当に長年使用できるクーラーボックスですよ!