スペイン下院議長に左派 政権樹立へ一歩も不透明

スペイン下院議長に選出されたアルメンゴル氏(左)と、拍手するサンチェス首相(中央)=17日、マドリード(AP=共同)

 【パリ共同】7月23日の総選挙で選出されたスペインの新下院(定数350)は17日、議長選を行い、サンチェス首相の穏健左派、社会労働党の女性候補フランシナ・アルメンゴル氏(52)を選出した。スペインメディアなどが伝えた。左派政権樹立に向けた一歩だが、情勢はなお不透明だ。

 総選挙では中道右派の国民党が第1党となったが、反移民の極右政党ボックス(VOX)と連立を組んでも過半数に届かない。第2党となった社会労働党も他の左派政党と組んでも過半数を得られず、残りの少数政党の支持獲得に向けた交渉が熱を帯びている。

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