消費者物価、7月は3.1%上昇 高水準続く、食品・宿泊料値上げ

スーパーのカップ麺売り場=東京都内

 総務省が18日発表した7月の全国消費者物価指数は、前年同月比3.1%上昇の105.4だった。前年同月を上回るのは23カ月連続。伸び率は6月の3.3%から鈍化したものの、食料品や宿泊料などが幅広く値上げされ、3%台の高水準が続いた。

 調査した522品目のうち8割を超える437品目が上昇した。42品目が下落、横ばいは43品目だった。

 生鮮食品を除く食料が9.2%上昇した。原材料費や物流費などの高騰を受け、上昇率は6月と変わらず高止まりしている。からあげなどの調理食品が10.0%、アイスクリームなどの菓子類が11.5%上昇した。外食は人件費の増加もあり5.5%上がった。

 宿泊料は15.1%と大幅に上昇。観光需要の回復や全国旅行支援の一部終了が影響した。通信料(携帯電話)も通信料金プランの改定で10.2%と伸びた。

 エネルギーは資源価格の下落や政府の価格抑制策などにより8.7%低下した。電気代は16.6%、都市ガス代は9.0%下がった。ガソリンは政府の抑制策の縮小で1.1%上がり、今年1月以来6カ月ぶりに上昇に転じた。

全国消費者物価指数の動き

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